池上長寿園が介護施設向け「施設レンタルパック」を導入
社会福祉法人池上長寿園が、2025年10月1日より介護施設向けに新たな定額レンタルサービス「施設レンタルパック」を開始します。このサービスは、福祉用具の管理やメンテナンスを効率化し、利用者の生活の質(QOL)の向上を目的としています。
介護施設の現状と課題
近年、介護施設における福祉用具の管理が大きな課題となっています。在宅介護では福祉用具のレンタルが介護保険の対象となりやすい一方、施設においては必要な福祉用具を購入し、整備し続ける必要があります。人材不足が進行する中、福祉用具の老朽化や故障によるメンテナンスの負担が増し、さらに管理コストも膨らんでいます。このような課題を解決するために、池上長寿園は「施設レンタルパック」の導入に踏み切りました。
「施設レンタルパック」の特長
このサービスは、施設の状況に応じて必要な福祉用具を選定し、オリジナルの定額パックを提供します。具体的には、以下のような特長があります。
1.
定期メンテナンス: 定期的に福祉用具の状態をチェックし、早期に不具合に対処します。
2.
交換サービス: 汚染や経年劣化による不具合が生じた場合、追加費用なしで同種の福祉用具と交換できます。
3.
フィッティング: 利用者の身体に合わせたフィッティングを行うサービスが含まれており、身体機能の向上も目指します。
4.
専門家による相談: 福祉用具に関する質問や相談が可能で、PT(理学療法士)やOT(作業療法士)など専門職が対応します。
こうした特長により、利用者一人ひとりに最適な福祉用具を提供し、快適な生活を支えることを目指しています。
池上長寿園の理念
池上長寿園は1962年に設立され、高齢者の幸福を地域全体のサポートによって実現することを理念としています。特別養護老人ホームやデイサービスを提供する中で、多様なニーズに応え続けています。新たな「施設レンタルパック」の導入により、利用者のQOL向上を図るとともに、介護施設としてのサービスの質を向上させる取り組みを続けていきます。
株式会社カラーズとの連携
今回のサービス提供を行う株式会社カラーズは、地域の介護サービス提供を行う企業で、高齢者の豊かな暮らしをサポートすることを目標にしています。彼らの協力のもと、池上長寿園は安心して利用できる福祉用具の提供を目指しています。
まとめ
「施設レンタルパック」は、池上長寿園が介護施設における福祉用具の課題を解決するための新たな試みです。これにより、適切な福祉用具の利用とメンテナンス負担の軽減を通じて、利用者のQOLの向上を実現できることが期待されています。今後も池上長寿園は、地域に根ざしたサービスの提供を続け、誰もが安心して生活できる環境作りに努めていきます。