AnyMind Groupが韓国企業と協力し広告収益化を自動化
日本を拠点とするテクノロジー企業、AnyMind Group株式会社は、韓国のNDSoft社およびNextPaper社とのパートナーシップ契約を締結しました。2025年5月から、ウェブパブリッシャーを対象に、「完全自動化広告ソリューション」の提供を開始することが発表されました。このソリューションは、パブリッシャーの広告収益化や業務効率化をサポートするもので、業界の多様な需要に応えるための画期的な取り組みです。
完全自動化広告ソリューションとは
新たに提供される広告ソリューションは、AnyMind Groupが展開するメディア・モバイルアプリグロースプラットフォーム「AnyManager」と、NDSoft社が持つCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)をAPI連携する仕組みとなっています。これにより、パブリッシャーはCMS上で広告枠の設定から、バナーや動画広告の配信、インプレッションや収益の確認、さらには請求書の自動発行まで、一貫して一つのインターフェースで行うことができます。
この全自動化されたプロセスは、特に少人数で運営されるメディアにおいて、手間を大幅に軽減し、収益性の向上を狙っています。普段の業務負担を軽減し、より多くの時間をコンテンツ制作や読者とのエンゲージメントに集中させることが可能になるのです。
各社の役割分担
この新サービスにおける各社の役割は以下の通りです:
- - AnyMind Groupは、広告枠の管理や配信、収益に関するレポート、請求処理といった広告運用全般を一元化するリーダー的存在です。
- - NDSoft社は、韓国での既存の3,300以上のメディアに導入されているCMSを活用しながら、AnyManagerとの連携を図ります。これにより、CMS内から直接的に広告を配信・管理することが可能になります。
- - NextPaper社は、Google認定のパブリッシングパートナーとして、広告運用の最適化および収益向上のための知見や機能を提供し、本ソリューションに組み込む役割を担っています。
このような連携により、各メディアは高度な広告運用を手軽に実現できるようになります。専任の広告運用チームを持たない小規模メディアでも、CMSの操作だけで高品質な広告の配信が可能となり、さらに収益を上げるチャンスが広がります。
成長を支えるAnyMind Groupのコメント
AnyMind GroupのManaging Director of Publisher Growth Developmentである丸山仁氏は、この新ソリューションに関して以下のように述べています。「当社では、事業規模にかかわらず、すべてのパブリッシャーが高度な広告テクノロジーを活用できる環境を提供することに取り組んでいます。今回の連携により、特に視聴者に最適化された広告配信が実現します。今後もパブリッシャーのビジネス成長に貢献できるよう、工夫を重ねていく所存です。」
AnyManagerとは
AnyMind Groupが提供する「AnyManager」は、Webメディアやアプリ、ECサイト向けのオールインワンプラットフォームです。広告収益やサイト分析を行う「Analytics」、広告収益の最大化を目指す「Monetize」、そしてエンゲージメントを強化する「Growth」の三つのサービスを通して、幅広いニーズに対応しています。2024年の終わりまでに、アジア全域の1,800以上のパブリッシャーに利用されています。
AnyMind Groupの概要
AnyMind Groupは、2016年にシンガポールで設立され、現在では15ヵ国以上に拠点を持つテクノロジーカンパニーです。ECやマーケティング、生産管理、物流といった様々な分野で合計11のプラットフォームを展開しており、その中でも特に「BPaaS」(Business Process as a Service)モデルを用いて、デジタルトランスフォーメーションの推進や業務の効率化・省人化を実現しています。また、同社は東京証券取引所のグロース市場に上場しています。
このようにAnyMind Groupは新たな広告収益化ソリューションを提供し、今後もメディアの成長を強力に支援していくことでしょう。