守山市の複業人材プロジェクトの成果発表
滋賀県守山市では、「起業家の集まるまち」を掲げ、地域の活性化を目指した複業人材プロジェクトが動きを見せています。新たな視点や知識を地域に持ち込み、官民連携のもとで進められたこのプロジェクトの概要と成果を見ていきましょう。
プロジェクトの背景と目的
守山市は滋賀県の南東部に位置し、人口約8.5万人を誇る都市です。このまちでは、特に若い世代や子育て中の世代が多く住んでおり、今後の発展が期待されています。市は地方創生を推進しており、起業支援に力を入れているのもその一環です。
2024年7月から12月の約4ヶ月間、この地域で実施されたのが「守山を実証実験のフィールドに!」というテーマのもと、3職種3人の複業人材を行政アドバイザーとして採用するプロジェクトです。
実施内容と成果
プロジェクトはオンラインアドバイスや市内イベントを通じて遂行されました。定例会議は16回、個別会議は5回、さらに守山市での短期訪問と東京でのミーティングも行われました。
具体的な成果としては、
- - 起業家像の具体化と可視化:地域における起業家のイメージを明確にし、起業支援の基盤を作りました。
- - ネットワーク構築:市内外の起業家や支援機関との連携を促進しました。
- - 業務効率化:Webツールを活用することで、業務の生産性を向上させました。
- - 職員の能力向上:職員の企画立案や実行力を高める取り組みも行いました。
また、守山商工会議所と連携し「今日からはじめるひとり広報教室」を開催し、地域における広報活動の強化を図りました。
投入された複業人材
今回のプロジェクトには、以下の3名が登用され、地域の活性化に寄与しました。
- - 吉川 賢治氏:株式会社Mizkan Holdings(マーケティングアドバイザー)
- - 北見 裕介氏:広報PRプロデューサー(事業企画アドバイザー)
- - 田ケ原 恵美氏:株式会社relays(広報・PRアドバイザー)
この3名は、地域の特性とニーズに応じた適切なアドバイスで、守山市に新たな価値を加えました。
今後の展望
プロジェクトを通じて、オンラインと実地での多角的なアプローチが功を奏し、今後の持続的な官民連携に向けた基盤が整備されました。特に、商工会議所やPR TIMESとのコラボレーションによって、参加者がメディア取材を受けるなど、次のステージへのステップも確立しています。
Another worksは、この経験をもとに、全国で複業の推進を担っていくことを目指しています。地方創生やSDGsの実現に寄与することで、さらなる成長を図ることが期待されています。
守山市の今後の取り組みにも注目です。