清水建設の挑戦
2025-07-10 12:52:40

清水建設が目指す柔軟な組織体制とナレッジ共有の新常識

清水建設が目指す柔軟な組織体制とナレッジ共有の新常識



ただいま、社会全体で柔軟な働き方が求められる中、清水建設株式会社が「Helpfeel Cosense」というナレッジ共有ツールを導入し、育児や介護とキャリアの両立を支援する取り組みを進めています。この変革の背景とは何でしょうか。

背景:ライフイベントとキャリアの両立



2025年10月から施行される「育児・介護休業法」の改正が企業に求めるのは、社員のライフイベントとキャリアの両立支援です。特に、清水建設の設備生産計画部 施工計画グループは少数精鋭、また若いメンバーが多く、女性社員が多いという特性から、産前産後休業や突発的な欠勤が業務に影響を及ぼしやすいという課題があったのです。

特に日々変化する建設業界において、BIMツールを用いた情報管理が重要であったため、リーダーが全てを把握することは非常に困難でした。そんな中で、同グループは「柔軟な組織構築」を目指し、ナレッジ共有の手法を根本から見直す決断を下しました。

Kosenseの導入とその効果



清水建設では、2019年2月より「Helpfeel Cosense」を導入しました。このツールは、情報を階層構造にとらわれず自由にリンクし整理することができるため、迅速な情報共有を促進することが可能です。実際に、以下のような具体的な効果が確認されています。

1. スムーズなナレッジ共有



コスエンスの導入により、7,000ページ以上のナレッジが集約され、不明点の解決やアイデアの創出の場として機能しています。この結果、年間68時間の情報検索時間が削減され、業務の効率化が図られています。

2. 効率的な業務引き継ぎ



特に、急な欠勤が発生した際や長期休業からの復職時には、Cosenseに業務進捗が蓄積されていますので、煩雑な引き継ぎ作業が不要になります。具体的には、育休復帰に伴うキャッチアップ時間が年間40時間削減され、スムーズな復職支援を実現しています。

3. 論理的思考力の向上



メンバー間での参考資料の共有が進み、全ての業務内容をCosenseに記録することが習慣化されました。これにより、表現力や論理的思考力の向上が促進され、ビジネスパーソンとしての成長に寄与しています。

4. コミュニケーションの効率化



従来発生していた多様なコミュニケーションラインを見直し、全員がCosenseを参照するスタイルに変えることで、情報伝達が格段に効率化されました。これにより、グループの会議時間も年間52時間削減されています。

参加者の声



清水建設の田村聡様は、「Cosenseの導入は、変化に強く、柔軟な組織づくりに不可欠でした」とし、ナレッジの蓄積とそれによる円滑な業務環境の構築について語ります。チームでは「がんばる禁止」「思いやり禁止」を掲げ、属人的な努力に頼るのではなく、組織の仕組みで解決することを重視しています。

まとめ



「Helpfeel Cosense」は、清水建設の取り組みを通じて、ナレッジの共有がいかに組織を変革しうるか、その実例を示しています。社員のライフスタイルに配慮しながらも、業務の効率を追求するこれらの施策によって、清水建設は今後も更なる成長を遂げていくことでしょう。ナレッジ創造の時代において、企業文化の進化を注視していきたいものです。


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