障害福祉施設とアーティストが織りなす交流イベント「山谷堀 大茶湯かぞく」
2025年10月18日(土)、東京都台東区にある山谷堀公園にて、特別なイベント『山谷堀 大茶湯かぞく』が開催されます。このイベントは、障害福祉施設「浅草みらいど」とアーティスト・きむらとしろうじんじん氏が共同で実施するプロジェクトで、約半年間の準備を経て実現しました。
共に過ごす、共に創る
『山谷堀 大茶湯かぞく』は、障害を持つ方々とその支援者、地域住民、さらにアーティストとの交流を通じて、共生の在り方を問いかける試みです。このイベントでは、来場者が参加し、自らのお茶碗を作成して茶を楽しむ機会が用意されています。まさに、アートを通じて生まれるコミュニケーションの場です。
アートプロジェクト「野点」とは
イベントの主軸となるアートプロジェクト「野点」は、きむらとしろうじんじんが手掛けるもので、特製の陶芸お茶碗を参加者がその場で絵付けし、焼き上げるという体験が特徴です。このユニークなスタイルは、移動式のカフェとして、多様な場所での開催が可能で、人々に親しみやすい文化を提供します。
イベントの流れと見どころ
『山谷堀 大茶湯かぞく』の当日、参加者は自分だけの茶碗を作ることができ、その茶碗を使ってお茶を楽しむことができます。この体験は、参加者同士の交流を促進し、温かいコミュニティが生まれる瞬間を見逃せません。
プロセスが生み出す新たな形
『山谷堀 大茶湯かぞく』の企画段階から、浅草みらいどの利用者や職員、アーティストが一体となってアイデアを出し合い進めてきました。この過程は、明確な計画を立てず、自然な形で役割を担うことで、参加者一人一人がプロジェクトに貢献する機会を持つものです。こうしたアプローチは、コミュニティの力を引き出し、共創の楽しさを味わえる場となるでしょう。
共生社会の実現に向けて
このイベントを通じて、多様な人々が集い、互いの違いを乗り越える体験をすることができます。アートが生む共生の土壌は、今後のコミュニティ形成にとって次のステップとなることが期待されます。特に、参加者同士のふれあいを通じて、心のつながりを感じることができるでしょう。
持続可能な未来への一歩
『山谷堀 大茶湯かぞく』の魅力は、新たな社会参加の形を提案することにあります。子どもから高齢者まで、すべての人が楽しめ、新しい関係を築く機会を提供することが目的です。地域の中でのさまざまなテーマを持った交流が、新たな文化や尊重の形を生み出すことにつながります。
イベントの詳細
- - 日時: 2025年10月18日(土)12時頃~日暮れまで(雨天決行・荒天中止)
- - 会場: 山谷堀公園 浅草高校前(東京都台東区浅草7丁目9~11付近)
- - 主催: 東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京、一般社団法人 谷中のおかって
『山谷堀 大茶湯かぞく』は、地域と福祉、アートとの新たな関係性を探る貴重なイベントです。アートが共生社会の実現に向けて果たす役割を体感することができる一日として、ぜひご参加ください。