トライコーンが実現する業務改善の新たな一手
株式会社セプテーニ・ホールディングスの連結子会社であるトライコーン株式会社は、これまでのデジタルソリューションをベースに新しい業務改善を実現するソリューションを発表しました。この新しい取り組みは、CRMプラットフォーム「クライゼル」と業務改善プラットフォーム「kintone」、さらには近年話題となっているAIエージェントを組み合わせ、企業が抱える課題を解決することを目指しています。特に、インサイドセールスの実施において、重要な決定を下すための情報を素早く収集できる仕組みを整えることができました。
背景
トライコーンでは、これまでにも多くの企業の支援を行ってきました。特に、Web上でのCRM活動において必要な機能が詰め込まれた「クライゼル」を活用し、顧客のニーズに沿ったサービスを提供し続けています。しかし、インサイドセールスの場面では、与信確認や企業情報の収集が手作業に頼らざるを得ないという問題が残っていました。この手作業は、営業担当者にとって本来注力すべきコア業務の時間を圧迫し、顧客への対応速度を遅らせる要因となっていました。そこで、トライコーンはこの課題を解決すべく、AI技術を導入した新たな自動化ソリューションを開発したのです。
ソリューションの詳細
新しい自動化ソリューションは、以下のフローで全てのプロセスを整備します。
1.
データ登録: クライゼルのWebフォームから得られた情報は、kintoneで構築したSFAアプリに自動的に登録されます。
2.
AIエージェントの起動: 登録データを契機に、AIエージェントが起動し、登録された企業に関する情報をインターネットから収集します。
3.
情報の書き戻し: 収集した企業情報や与信チェックの結果は、kintoneの該当レコードに自動で書き戻されます。
このように一連の流れを自動化させることで、従来は1〜2営業日かかっていた与信チェックや情報確認が劇的に短縮され、従業員の工数削減に貢献します。実際にトライコーンのインサイドセールス担当者が行っていた企業情報確認作業は、これまで1件あたり約10分もかかっていたものが、今回のソリューション導入により、時間を大幅に削減できる見通しです。
このソリューションは、特に顧客へのサービス提供開始までのリードタイムを短縮することができるため、営業の生産性向上にもつながることが期待されています。
さらなる DX 推進へ向けた取り組み
トライコーンは、この新しいソリューションを企業向けに提供し、業務改善の一助となるだけでなく、DX(デジタルトランスフォーメーション)の深化を推進していく考えです。今後もパートナー企業との連携を強化し、お客様のニーズに応じた適切なソリューションを提供していく意向を示しています。サイボウズ株式会社からも、この新しい連携を支援し、ビジネスプロセスの効率化を強く期待するコメントが寄せられています。
顧客のビジネス環境が日々移り変わる中で、トライコーンは柔軟に対応し、変革を推進する企業であり続けるでしょう。トライコーンの取り組みが、今後のビジネスシーンにおいてどのような影響を与えるのか、目が離せません。