大阪松下IMPビルを対象とした新たな不動産ファンドが始動
ANAファシリティーズ株式会社は、みずほフィナンシャルグループの一員であるみずほ不動産投資顧問株式会社が作成した「みずほグリーンリカバリーファンド」を通じて、大阪市の松下IMPビルの信託受益権にエクイティ出資を行ったことを発表しました。これにより、同社は本不動産ファンドのサブアセットマネージャーとしても活動を開始します。
ファンドの設立背景と目的
本ファンドは、中古ビルなどの省エネ投資を重視し、環境に配慮した不動産の活用を目的として組成されました。この取り組みは、今後複数のファンド設立を見据えた第1号案件となります。ANAファシリティーズは、築年数の経過したビルの省エネ施策を行いながら環境性能の向上を図り、脱炭素社会の実現に寄与するというファンドの理念に共鳴し、出資を決定しました。
資産価値向上のための取り組み
ANAファシリティーズは、不動産アセットマネジメントの専門知識を活かして、松下IMPビルの管理・運営に注力します。具体的には、エネルギー効率の向上によるCO2排出量削減と、不動産の価値向上を両立させることを目指しています。これにより、持続可能な社会の実現を目指すとともに、投資家の利益も追求します。
松下IMPビルの概要
松下IMPビルは、大阪市中央区城見に位置するオフィスビルで、地下鉄「大阪ビジネスパーク」駅からは徒歩1分、JR「京橋」駅からは徒歩5分の便利なアクセスを持っています。土地面積は約13,356.57㎡(約4,040.36坪)、建物は地上26階地下2階の構造を持ち、1990年に竣工しました。延床面積は約84,567.06㎡(約25,575.49坪)という広大なオフィス空間を提供しています。
ANAファシリティーズ株式会社の役割
ANAファシリティーズは、「不動産」「ファシリティマネジメント」「保険」の三つの事業領域を中心に、顧客のニーズに応じた多様なサービスを提供しています。特に、不動産事業ではマンション開発や福利厚生の分野において、人々の生活に寄与する活動を進めています。
ファシリティマネジメント事業では、空港や航空関連施設を中心に高い専門性を持ってサービスを展開。航空業界での豊富な経験を基に、それぞれのステークホルダーと連携しながら、最大限の価値を提供しています。
将来の展望
ANAファシリティーズは、今後もエクイティ出資とアセットマネジメント業務を通じて事業の拡大を図る計画です。将来的には、ANAグループに所属する唯一の不動産企業として、空港関連の施設を対象とした不動産ファンドの設立・運用も視野に入れています。これにより、持続可能な観点からの事業拡大を実現し、新しい価値の創造に寄与していきます。
このように、松下IMPビルを対象としたファンドの設立は、ANAファシリティーズにとって重要な一歩であり、脱炭素社会の実現に向けた取り組みの一環と言えるでしょう。