日本酒ブランド「SAKE HUNDRED」が資金調達を実施
日本酒の新たな未来を切り開く「SAKE HUNDRED」を展開する株式会社Clearが、資金調達を実施しました。今回の調達は新規投資家であるHIRAC FUNDをリード投資家として迎え、既存投資家であるSMBCベンチャーキャピタルからも追加投資が行われ、累計調達額は24.4億円に達しました。これにより、Clearはさらなる事業拡大を目指します。
SAKE HUNDREDの目指す方向性
「SAKE HUNDRED」は、東京都渋谷区に本社を置くClearが手掛けるラグジュアリー日本酒ブランドです。また、日本酒に関する情報を発信するWEBメディア「SAKETIMES」も運営しています。今回の資金調達によって、特に「SAKE HUNDRED」の海外市場への進出を強化する方針です。
投資の具体的な目的
新たに調達した資金の使用目的は以下の通りです:
1.
グローバルな人材とCxOの採用:海外でのビジネス展開に必要な専門家を集めます。
2.
リアルプロモーションの実施:各国でペアリングイベントなどを通じて、ブランドの認知度を広めます。
3.
PR活動の強化:海外メディアとの関係構築を目指し、戦略的なアプローチを行います。
「SAKE HUNDRED」は2020年から香港やシンガポールへの輸出を開始し、2024年には台湾、タイ、メキシコへとさらに拡大する予定です。特に2025年には、海外市場での売上比率を7割以上にすることを視野に入れています。
日本酒業界の現状と「SAKE HUNDRED」の意義
日本酒の市場はここ数十年で厳しい環境に置かれています。1973年をピークに、日本酒の消費量は劇的に減少しました。その中で、「SAKE HUNDRED」は高価格帯市場の形成を目指しています。従来の日本酒市場が直面していた低利益構造を打破し、品質から価値を提案することで、酒蔵や関連業者と共にサステナブルな成長を実現しようとしています。
創業当初、高価格帯日本酒は希少でしたが、6年経った今、「SAKE HUNDRED」の平均購入価格は5万円を超え、確実に高級日本酒市場を拡大しています。この動きは、日本酒メディア「SAKE Street」の調査でも裏付けられており、SAKE HUNDREDの登場により高級日本酒の新商品が急増したとのことです。
日本酒を超えたライフスタイル提案
「SAKE HUNDRED」は単なる飲料ブランドではなく、心豊かなライフスタイルの提案を目指しています。2024年にはカンヌ国際映画祭のパーティ「JAPAN NIGHT」への協賛を予定しており、映画や音楽、アートとのコラボレーションを通じて、日本酒の持つ文化的価値を発信します。このように、多彩なジャンルと結びつけて新しい楽しみ方を提供することに力を注いでいます。
将来へのビジョン
Clearの代表取締役CEO、生駒龍史は「日本酒の未来をつくる」とのビジョンを掲げています。社会の変化に敏感に対応しつつ、日本酒文化のさらなる発展を図るため、国内外での挑戦を続けます。「SAKE HUNDRED」は、味覚の豊かさだけでなく、心の充足にも重きを置くことで、全ての人々に喜びをもたらすことを目指しています。
このように、「SAKE HUNDRED」は新しい挑戦を始め、その道のりで多くの感動と体験を提供し続ける意欲を見せています。今後の動向にぜひご注目ください。