YKK APが誇る新しい実験基地「N-CueB」に注目
YKK AP 株式会社は、滑川製造所に新設されたカーテンウォール試験棟「N-CueB」の運用を1月8日より開始しました。この施設は、建築物の高層化や増加する自然災害に対応するため、高性能なビル建材であるカーテンウォール(CW)に関する性能試験を強化するために設計されています。新たに整備された「N-CueB」は、国内最大級の規模を誇り、壊滅的な環境条件下での試験を行うことが可能です。
「N-CueB」の設計コンセプトとは?
「N-CueB」という名称には、いくつかの意味が込められています。「N」は「Novel(斬新)」「Next(未来)」「Namerikawa(滑川)」を表し、CWの未来を見据えた新たな評価施設としての役割を示しています。一方、「CueB」は「Curtainwall testing & evaluation Building」の略称であり、施設の形状である立方体(Cube)をも表現しています。
この試験棟は、約27メートルの高さと1,200平方メートルの試験エリアを持ち、様々な環境下での性能試験を実施できるように設計されています。特に、気密性や水密性、耐風圧、耐震性能など、ビルにとって非常に重要な性能に関する試験が行なわれます。
過酷な条件での性能試験
「N-CueB」では、暴風雨や巨大地震を想定した過酷な環境条件での性能試験が可能です。耐風圧試験では、最大12,000Pa(風速およそ140m/s相当)の静圧をかけることができ、また、水密性試験では7,000Pa±750Pa(風速約101m/s~112m/s)の脈動圧に適応しています。加えて、架台を揺らして耐震性能を確認する層間変位の試験も実施し、高層ビルにおける揺れの影響を評価します。
ワンストップでの品質検査
試験フロアには十分なスペースが確保され、試験に先立つ製品検査や施工確認、解体検査などの全ての段階を一体で行うことが可能です。このように、一つの施設内で検査がシームレスに行える点が「N-CueB」の大きな利点です。さらに、無柱空間の設計により、大型のユニットに対する試験を行う際には移動式クレーンが使用できます。
快適な試験環境の提供
試験時の環境にも非常に配慮されており、高演色の照明や床暖房、局所空調が導入されています。これにより、年間を通して快適な環境で高品質な試験が実施できることを目的としています。
YKK APは、「N-CueB」の運用を通じて、カーテンウォールの品質をさらに高め、安全で安心な建築物の普及に寄与しながら、都市景観の向上にも努めていくと述べています。今後の「N-CueB」の活動に期待が高まります。
滑川製造所の概要
滑川製造所は、超高層ビル向けのカーテンウォールや多様な建材を製造する拠点として、国内の建築業界において重要な役割を担っています。955年4月に操業を開始し、現在では約1,000名の従業員を抱えています。製造所の機能は、エリア供給拠点としての役割を果たすと同時に、全国津々浦々に商品を供給する能力も持っています。豊富な経験と技術力を基に、今後も多様なニーズに応え続けるでしょう。