台湾の7A DronesとSkyDriveが基本合意
空飛ぶクルマの実現に向けて、新たな一歩が踏み出されました。株式会社SkyDrive(本社:愛知県豊田市)は、台湾の大型ドローンシステム会社である7A Dronesと、空飛ぶクルマ「SKYDRIVE(SkyDrive式SD-05型)」の機体購入に関する基本合意書(LOI)を締結しました。この合意により、10機の購入が確定し、価格や納品スケジュールに関する基本条件も整備されました。
未来を見据えたモビリティ革命
SkyDriveは、「100年に一度のモビリティ革命を牽引する」という明確なビジョンを掲げています。この企業は、空飛ぶクルマを開発し、空が日常的な移動手段となる未来の実現を目指しています。具体的には、2025年に開催される大阪・関西万博でのデモフライトを通じて、その技術力を示す予定であり、2028年の商用化を視野に入れています。
一方で、7A Dronesは、台湾におけるドローンの運用やパイロット育成などに特化し、空のモビリティに関する幅広いソリューションを提供しています。2025年5月には両社間で業務提携を結び、台湾での「空飛ぶクルマ」の社会実装に向けた共同作業に取り組んでいます。
緊急医療搬送航路の策定
具体的な取り組みの一つとして、澎湖諸島における緊急医療搬送航路の計画があります。SkyDriveと7A Dronesは、澎湖本島(馬公)と二次離島の虎井を結ぶ航路を策定しました。この地域は90の島から成り立っており、悪天候時には船が欠航しがちです。そのため、住民の医療サービスへの迅速なアクセスが重要視されています。特に、虎井には公設の簡易診療所しかなく、重症患者の搬送が急務です。
新しい空飛ぶクルマを利用することで、海の影響を受けず迅速に患者を搬送できる体制の構築が目指されます。
コメントと展望
SkyDriveの代表、福澤知浩CEOは、今回の合意がアジア市場での重要なマイルストーンであり、この技術が離島での医療サービスの提供に貢献できる可能性に大きな期待を寄せています。彼は、空飛ぶクルマが持つ即応性と安定性を活かし、地域社会に対して有益なプロジェクトとして成功させたいと述べています。
一方、7A DronesのCEO、許新勝氏も、この合意が両社にとって重要な結果であると語り、今後も協力して次世代のモビリティの実用化に向けた取り組みを進めていく考えを示しています。
7A Dronesとは
7A Dronesは、2018年に設立され、義美グループの傘下企業として、農業や物流、医療など多様な分野に向けた優れたドローンソリューションを提供しています。特に、同社は台湾で唯一、25kgを超えるマルチコプター型の型式認証を受けており、これによる民間航空局における公式訓練機としての採用も実現しています。
今後も地域社会のニーズに応じた新しいモビリティの導入を進め、次世代の運輸システムに貢献していくことでしょう。
この取り組みは、空飛ぶクルマの実用化と地域社会への影響を考慮した重要なステップであり、今後も注視していくべきプロジェクトの一つです。