新技術が受賞!
2025-02-07 17:05:55

クニミネ工業が誇る新たな3次元細胞培養技術、文部科学大臣賞を受賞

クニミネ工業が文部科学大臣賞を受賞



株式会社クニミネ工業(東京都千代田区)は、内閣府が主催する「第7回日本オープンイノベーション大賞」において、「文部科学大臣賞」を受賞しました。この栄誉は、大阪大学大学院薬学研究科の辻川和丈教授との協力によって開発された「粘土鉱物を利用した新たな3次元細胞培養システム」に対して与えられました。

受賞の背景



クニミネ工業は、長年の経験をもとに持つ技術ノウハウを活かし、生命科学分野に新たな価値を提供する取り組みを行っています。今回の受賞では、3次元細胞培養におけるさまざまな課題に対し、画期的な解決策を提示したことが高く評価されました。特に、アイデアの独創性と確立された技術の商業化に貢献した実績が、受賞の決定的要因となりました。

受賞プロジェクトの詳細



「文部科学大臣賞」として評価されたのは、クニミネ工業と大阪大学の連携によるプロジェクトです。このプロジェクトでは、AMED生命科学・創薬研究支援基盤事業を活用し、合成粘土を利用した新しい3次元細胞培養法を開発しました。この技術は、培養細胞を利用した研究において、生体組織のリアルな状態をよりよく反映することが期待されています。

この技術の開発にあたり、以下の課題を解決することを目指しました:
  • - 高騰するコスト
  • - 煩雑な操作
  • - 幅広い用途に対応できない細胞株の制限

新たに開発された技術では、粘土のコロイド粒子を培地に加え、細胞が自然にスフェロイドを形成する現象を活用しています。この方法は、従来の2次元培養からの切り替えが容易であり、導入コストを抑えつつ高い効率を実現しています。

技術の実績



この新しい3次元培養方法は、コストを従来法の半分以下に抑えることができ、培養にかかる時間も短縮可能です。2024年5月からの販売開始時には、開始1か月半で5件の受注を達成しました。このことからも、実用化の可能性が非常に高いといえます。

商品の概要と利用方法



今回の技術に基づいた試薬「kuni-Grow+」は、富士フィルム和光純薬株式会社を通じて販売されています。研究者や医療関係者にとって有用なリソースとなることが目的です。詳細は以下のリンクから確認できます。
富士フィルム和光純薬株式会社

まとめ



クニミネ工業が開発した新たな3次元細胞培養技術は、今後の創薬やがん研究、再生医療に貢献することが期待されています。新しい技術と共に、研究の最前線を支えるクニミネ工業の取り組みから目が離せません。さらに、今後の展開に注目です。


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