機械設計向けの新機能「寸法公差連携」で見積もり効率が大幅向上
2026年3月9日、株式会社ミスミグループ本社が提供する機械部品調達のAIプラットフォーム「meviy(メビー)」が、iCAD株式会社の機械設計向け3D CAD「iCAD SX」との自動連携機能「寸法公差連携(iCAD SX版)」を発表しました。この新機能により、設計者はiCAD SXで設定した寸法公差をmeviyに自動で反映できるようになります。これにより、見積もりにかかる工数を従来よりも25%削減することが可能になります。
設計プロセスの課題と解決策
現代の設計プロセスにおいて、3D CADの利用が広がっている一方で、部品調達現場では依然として3Dデータから2D図面を作成する手法が多く用いられています。このプロセスでは、寸法公差の情報が3Dデータのみでは協力会社に対して効果的に伝わらないため、見積もりや加工に関する非効率が生じていました。
さらに、各協力会社が使用している3D CADが様々で統一されていないため、3Dデータ内の公差情報が見積条件として利用されることは限られていました。これに対して、大手自動車メーカーなどからの要望を受けて、meviyはiCAD SXとの直接連携機能を開発しました。
新機能「寸法公差連携」の詳細
「寸法公差連携(iCAD SX版)」は、iCAD SXで設定された寸法公差をmeviyのAIが自動で解析し、見積もり条件として反映する機能です。これにより、従来の手動で寸法公差を設定する作業が不要となり、作業のミスを減少させると共に、手間を大きく削減します。
この機能は、まず切削加工(角物)と板金加工に対応し、将来的には切削加工(丸物)にも拡大する予定です。
meviyの特長と背景
meviyは、機械部品の3DデータをアップロードするだけでAIが即時に見積もりを提供し、最短で1日以内の出荷を可能にするプラットフォームです。これまでの作業時間の9割以上を削減し、部品調達における非効率を解決することを目的としています。2023年にはオンライン機械部品調達サービスで国内シェアNo.1を獲得し、ものづくり日本大賞の「内閣総理大臣賞」を受賞するなど、高い評価を得ています。
本機能の導入により、設計・生産現場での生産性は大いに向上すると期待されており、ミスミは今後も新たな技術を通じて、お客様に価値を提供する姿勢を堅持していきます。
デジタルモデルシフトによる未来のものづくり
ミスミグループは、デジタル技術を活用してものづくりのプロセスを変革しています。2000年にはインターネット注文サービスを開始し、3Dデータを基にした自動見積もりの提供を行っています。今後も「デジタルモデルシフト」を成長戦略の中心に据え、「得ミスミ、楽ミスミ」を実現することで、設計・調達プロセスのDX化を進めていきます。
このように、ミスミは技術革新を通じてお客様が創造的な仕事に集中できる環境を提供し、持続的な成長を共に目指しています。