長野県上田市の観光サイトに「tripla Book」導入
長野県信州上田観光協会が運営する公式観光サイト「うえだトリップなび」に、宿泊予約システム「tripla Book」が導入されました。このシステムの導入により、サイト訪問者は観光情報を閲覧しながら、宿泊施設の予約から決済までを簡単に行えるようになります。
導入の背景
長野県上田市は年間およそ60万PVを誇る観光スポットですが、これまで宿泊予約機能がないため、観光情報の提供にとどまっていました。このため、宿泊施設の集客能力を十分に発揮できていなかったのです。また、エリア全体としてもインバウンド対応が不十分であり、多くの宿泊施設が英語のウェブサイトを持っていませんでした。この状況を打破するため、トリプラの提供する「tripla Book」を採用し、公式サイト内で宿泊予約を可能にしました。
利用のメリット
1. シームレスな体験の提供
「うえだトリップなび」では、観光情報と宿泊予約が統合され、利用者は観光を楽しみながらそのまま宿泊予約が行えます。これにより、サイト訪問者は情報収集と予約を一度の訪問で完結でき、便利な体験を提供します。
2. データ活用の促進
地域の宿泊予約データを活用することで、観光マーケティングの戦略が強化されます。需要予測やキャンペーン設計、体験コンテンツ開発に役立てられるでしょう。特に地域単位でのデータ分析が可能になることで、具体的な改善策を実施できます。
3. 会員獲得とリピート促進
マーケティング機能を通じて、訪問者を会員に転換し、リピート客を増やす施策が展開されます。顧客とのコミュニケーションを強化し、再訪意向の高いファン層の育成を目指します。
4. 地域の益を享受する仕組みの構築
このエリア予約機能により、地域の宿泊施設が手数料収益を得る仕組みが整い、持続可能な地域経済循環が実現します。このようにして、地域全体の活性化を図ることができるのです。
利用開始の展望
すでに「上田OTA」がスタートしており、10の宿泊施設が登録されています。年度内には30施設への拡大を目指し、最終的には50施設を想定しています。この施策によって、宿泊施設の販路が拡大し、OTA手数料の削減により、宿泊施設の利益率も向上する見込みです。
トリプラの代表取締役CEO、高橋和久氏も「この度の導入を心より嬉しく思います」とコメントしており、宿泊予約の流れを一層スムーズにすることが期待されています。特に多言語対応や多通貨決済により、訪日外国人客に対するサービスも充実し、地域の魅力を広く発信するチャンスとなるでしょう。
まとめ
「うえだトリップなび」に導入された「tripla Book」は、観光情報と宿泊予約を統合し、利用者に新たな価値を提供します。また、地域の資料データを活用し、持続可能な観光地経営を目指すことができるこの施策は、上田市にとって大きな前進と言えます。今後の展開に注目が集まります。