東京都品川区による「頭の元気度チェック」事業の新展開
品川区は、認知症への理解を深め、早期発見を目指す「頭の元気度チェック」の実施を令和7年度も継続します。本事業は、50歳以上の区民が対象で、認知症についての意識を高め、自身の認知機能を確認できる機会を提供しています。ここでは、その背景や具体的な内容について詳しく解説します。
1. 事業の概要
本事業は、ミレニアが受託しており、認知症に関する正しい知識を普及させることを目的としています。区内に住む50歳以上の方々を対象に、物忘れの訴えがない時期から認知機能をチェックできる機会を提供。これにより、参加者が認知症についての理解を深め、早期の対応に繋げることを狙いとしています。
2. 「あたまの健康チェック®」の役割
この事業において、ミレニアが開発した認知機能スケール「頭の健康チェック®」が採用されています。このスケールを用いることで、参加者は自らの認知機能を分かりやすく評価し、健康状態を把握することができます。また、毎年10回開催されるチェック会を通じて、区民の健康づくりをサポートしています。
3. 令和6年度の実績
令和6年度では、これまでに65歳未満の人口を対象とした初めての取り組みとして、約3割の参加率を達成。参加者からのフィードバックにより、健康づくりや介護予防への関心が向上したことも確認されています。この成功を受けて、今後さらなる普及が期待されています。
4. 令和7年度の計画
今年度は、東京都が推奨する「新しい認知症観」に基づき、50歳以上の区民を対象にした認知症に関する意識醸成が行われます。具体的には、認知症の正しい知識を持つことや、万が一への備えといった内容を紹介する普及啓発冊子が整備され、地域の資源や健康づくりに繋がる情報も提供されます。
5. 受検方法とスケジュール
あたまの元気度チェックは、対面方式と電話方式で受検可能です。対面方式では区内の施設で受検会が開催され、先着600名を上限に参加を受け付けています。また、コールセンターを通じても受検できる仕組みが整備され、自宅からでも受検が可能です。
6. 参加者への情報提供
事業に参加した区民には、地域資源や健康づくりに関連する事業の情報も提供されます。これにより、認知症や健康的な生活を意識する人々が増え、地域全体の健康意識が向上することが期待されています。
7. 今後の展望
ミレニアは、地域のニーズに応じた認知症関連事業を推進していくことで、さらなる認知症予防や健康促進に寄与していく方針です。これまでの知見を活かし、地域住民が「頭の健康」を意識し続けられるような社会づくりを目指しています。
8. お問い合わせ情報
興味のある方は、品川区福祉部高齢者地域支援課までお問い合わせください。
東京都品川区の「頭の元気度チェック」事業は、認知症についての理解を深める貴重な機会です。ぜひこの機会を利用して、自分の健康を確認しましょう。