機能性野菜の新技術
2025-08-20 11:14:15

エンドファイトとカゴメが野菜の機能性向上に向けた共同研究を開始

共同研究の概要


株式会社エンドファイトとカゴメ株式会社が新たに共同研究開発をスタートさせた。このプロジェクトは、植物内生菌を活用して野菜の機能性成分を高めることを目的としている。エンドファイトが保有する世界最大規模のDSE(Dark Septate Endophyte)ライブラリを使い、新しい栽培技術の確立を目指す。

健康志向の高まりが背景


最近、消費者の健康志向が高まり、機能性野菜や高付加価値食品への需要が増加している。しかし、気候変動の影響で、高温などの外的要因が野菜の機能性成分の安定した生産を難しくしている現状がある。エンドファイトとカゴメは、DSEを活用することによって、安定的に機能性成分を含む野菜を育てる栽培技術を開発し、日本の農業と食産業の活性化を狙っている。

技術の実績と今後の展望


すでに、一部の作物においてDSEの活用が確認されており、その成果として有意な機能性成分の向上が実証されている。この知見を基に、今後は本格的な生産現場での実証を進め、更なる価値向上を図っていく予定だ。

エンドファイトの志


エンドファイトは「高付加価値な緑化」を実現することを理念に掲げている。茨城県に拠点を置き、筑波大学や茨城大学と連携して成り立つスタートアップ企業だ。DSEの研究開発を通じて、植物にさまざまな機能をもたらし、環境ストレス耐性や栄養吸収の向上を可能にする技術提供を行っている。多様な効果を持つDSE菌株を備え、様々な環境ニーズに応じた解決策を提供している。

大手企業との連携


これまでに20社以上の大手企業と共同で、DSEのライブラリを用いた高付加価値な緑化の実現に向けて取り組んできたエンドファイトは、グリーン事業の共創を目指し、環境分野での革新を追求している。この新たな共同研究もその一環であり、エンドファイトの取り組みは今後も続いていく。

会社概要


  • - 東京本社: 東京都港区高輪2丁目21−1 Takanawa Gateway Link Scholars' Hub
  • - 茨城本社: 茨城県稲敷郡阿見町中央3-21-1 茨城大学農学部フードイノベーション棟301
  • - 代表者: 風岡俊希
  • - 設立年月日: 2023年4月13日
  • - 公式サイト: エンドファイト公式

これからのエンドファイトの活動に期待が寄せられ、機能性高い野菜の実現を通じて、日本の農業を支える新たな可能性を示すことになるだろう。


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