健康になるまち
2025-06-17 11:18:35

日立市が描く「住めば健康になるまち」の未来像とは?

日立市が描く「住めば健康になるまち」のグランドデザイン



茨城県の日立市と日立製作所は、遠い未来を見据えた「住めば健康になるまち」の実現に向けたグランドデザインを発表しました。このプロジェクトは、デジタル技術を活用して、地域の医療と健康を支えることを目的としています。

健康・医療・介護の推進


今回のグランドデザインは、日立市の長期的な方針である「市総合計画」の2031年に向けた目標と連動しており、特に健康、医療、介護の分野での社会的課題を解決するビジョンが描かれています。デジタル技術を使い、地域医療の充実や健康データの集約・活用、地域包括ケアシステムの構築を進めていく計画です。

1. 地域医療のデジタル化


日立市は通院の負担を軽減し、医療機関へのアクセスを改善するため、オンライン診療の普及を掲げています。2025年4月からは、小児を対象にした夜間・休日のオンライン診療や、子育て世代向けの24時間365日の医療相談サービスを開始しています。これにより、地域の医療機関の負担軽減と、利用しやすい医療サービスの提供が期待されます。

2. 健康データの集約と分析


健康データの集約により、地域住民全体の健康状態を把握し、疾病リスクの予測が可能になります。日立市では、2025年度に健康アプリを活用したAI分析の実証をスタートし、希望する市民から健診データを収集し、具体的な健康アドバイスを提供する仕組みを導入します。この取り組みによって、個々の健康をより良い方向へ導くことが目指されます。

3. 地域包括ケアシステムの構築


介護が必要な方々に対する支援を強化するため、多職種の医療関係者が密に連携し、情報を共有することが重要です。日立市では、2024年から新しいICTツールを用いた取り組みを始め、異なる職種間の情報連携を推進します。これにより、医療・介護が一体となったサポートを提供し、高齢者が自立した生活を送れるよう支援することが目指されています。

未来を見据えた持続的な取り組み


日立市と日立製作所は、地域の関係者と密接に協力しながら、市民の健康を支えるさまざまな施策を段階的に実施していきます。社会の変化や技術の進展を取り入れながら、本グランドデザインを順次更新し、市民の健康に対する関心を高めていくことで、理想とする未来社会の実現に向けた挑戦を続けるとしています。

日立市は、長い歴史を持つ工業都市であり、豊かな自然環境にも恵まれています。その地の利を活かし、「住めば健康になるまち」の実現が期待される中、地域住民の生活の質を向上させるための取り組みが今後も進められていくことでしょう。


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