新・液晶ニオソーム登場
2025-10-29 11:45:47

ファンケルが開発した新しい保湿成分「液晶ニオソーム」の驚きの効果

ファンケルが発表した新しい保湿成分「液晶ニオソーム」



株式会社ファンケルは、スキンケアにおける保湿効果をさらに高めることを目指し、ナノカプセル技術に注目して研究を進めてきました。その結果、保湿成分であるヒト型セラミドを使った新たな製品「液晶ニオソーム」を開発したことを発表しました。この新しきナノカプセルは、2025年9月に開催される「第63回 日本油化学会年会」にて詳細が報告される予定です。

ヒト型セラミドとナノカプセル技術の組み合わせ



ファンケルの研究チームは、従来のヒト型セラミドをナノカプセルの一種であるニオソームに安定的に組み込むことに成功しました。これにより、保湿成分が肌に届きやすくなる一方で、新たに開発された「液晶ニオソーム」は従来のセラミドニオソームよりも優れた保湿性を持つことが示されました。

その背後には、ヒト型セラミドの結晶性を液晶状態に変化させ、ニオソームと組み合わせることで新たな特性が生まれるという戦略があります。偏光顕微鏡による観察により、特定の成分比率で液晶状態が形成され、あらゆる温度帯において従来より柔らかい膜を有することが確認されました。

「液晶ニオソーム」の特徴とは?



「液晶ニオソーム」は、約150nmの球状粒子として形成され、20~40度の幅広い温度条件でも特徴的な柔軟性を発揮します。この柔らかさは、肌上での水分蒸発を模したテストでもその効能を示しています。実験では、従来の「セラミドニオソーム」と異なり、大きな繊維状構造に変化し、より高い保湿効果を確認しました。

さらに、メンブレンフィルターを用いた水分透過の実験では、「液晶ニオソーム」が水分の蒸発を大幅に抑えることが報告され、この構造の変化が肌のバリア機能を高める可能性を示唆しています。

研究の背景にある課題と新たなアプローチ



以前の研究では、セラミドは硬くなりやすく、肌に塗布した際に効果を発揮しにくいという課題が存在しました。ファンケルはこれを克服するため、セラミドを液晶状態にし、柔軟性を持たせることでなかなか得られなかった保湿効果の向上を狙いました。このような革新的なアプローチによって、さらに一歩進んだスキンケアを実現しようとしています。

結論:革新的なスキンケアの可能性



新たに開発された「液晶ニオソーム」は、ヒト型セラミドの持つ保湿特性を最大限に引き出すための重要なステップです。この革新的な技術は、多くのスキンケア製品における潜在的な可能性を広げることでしょう。また、2043年の市場における影響や、日本油化学会での発表内容にも注目です。これからの発展に期待が寄せられます。


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