2026年の学歴とキャリアの実態を深堀り:AI時代の新たな価値観
パーソルキャリア株式会社が運営する調査機関『Job総研』が実施した「2026年 学歴とキャリアの実態調査」は、現在の学歴社会における意識や実態を明らかにしています。調査対象は310人の社会人で、学歴がキャリアにどのような影響を及ぼすと捉えられているのか、また学歴社会の存在意義についての考え方が焦点となっています。
AI時代における学歴意識の変化
2027年度卒業生の就職活動が近づく中、企業の採用方法も変化を遂げています。多くの企業が新卒者の選考において書類選考を廃止し、対話を重視する傾向があります。2024年の調査では、約70%が「学歴社会に賛成」と答えており、多くの人が学歴の重要性を感じていることが伺えます。しかし、AI技術の浸透を受けて、学歴が論理的思考力や専門性を示す指標として再評価されつつあるという見方もあります。
調査の概要と結果
調査の実施方法
調査は2026年1月14日から1月19日にかけて行われ、インターネットを通じてじゅうぶんなサンプル数が得られました。結果として、学歴を意識して学校を選んだという回答者は66.8%に達しました。
学歴がキャリアに与える影響
学歴がキャリアに影響すると思う人は、2024年の調査に比べわずかに増え、81.9%に達しました。最大の理由は「学歴で判断する企業が多い」ことでした。このことから、日本における企業の採用基準が依然として学歴に依存していることが見えてきます。
学歴社会への価値観
全体の59.9%が学歴社会は「古い」と答えた一方で、71.0%が「必要」と考えています。特に若年層の多くが学歴社会の必要性を実感していることが示されました。年齢が上がるにつれ必要性を感じる人は減少しますが、これはキャリア形成において実務経験が重要視されるようになるためです。
再選択の意識
AI時代のなかで、もし学歴を再選択できるとしたら、半数以上が「違う学歴を選ぶ」と回答しました。多くの人々が新たな専門性や実践的なスキルを求めていることが反映されています。特に「AI時代に強い専門性を得たい」という意見は34.6%を占めました。
学歴社会の必要性と賛否
学歴社会を必要と考える理由の多くは、「努力を評価する客観的な指標」としての役割です。しかし、不要と考える意見もあり、「現在の実力を評価するべき」といった意見が多数生まれています。このように、学歴社会をめぐる意見は分かれていますが、全体としてはある程度の賛成意見が存在することが浮き彫りになりました。
自由記述の声
調査の自由記述では、「学歴は過去の努力を示すツールに過ぎない」という意見や「AIが学び続ける姿勢を評価する証拠となる」といった意見が寄せられました。このように、学歴に対する期待は変化を見せています。
まとめ
Job総研の調査結果は、学歴がいまだにキャリア形成において重要な役割を果たす一方で、AIの発展により今後その役割や求められる質が変わっていく可能性があることを示しています。そのため、単なる肩書きとしての学歴から、専門性や学び直しの起点としての役割へとシフトすることが期待されます。今後も『Job総研』は、学歴やキャリアに関する調査を継続し、「明日の常識」を見つけることに取り組んでいくとしています。