看板建築の魅力
2025-12-19 17:47:46

新たな視点で昭和の商店街を綴る『看板建築』の魅力とは

新しい視点で昭和の商店と暮らしを探る



2025年12月26日、株式会社トゥーヴァージンズから『新装改訂版 看板建築 昭和の商店と暮らし』が発売されます。この書籍は、売り上げ好調だった2019年のオリジナル版をリニューアルしたもので、昭和時代に特有の商店建築「看板建築」に焦点を当てたビジュアル探訪記です。

看板建築とは?


看板建築は、著名な建築家・藤森照信氏が名付けたもので、主に関東大震災後に建てられた木造の店舗兼住宅で構成されています。これらの建物は、表面に銅板やモルタル、タイルなどの耐火素材で装飾されているのが特徴です。市街地に点在するこれらの建物は、ただの商店ではなく、当時の生活様式や文化を物語っているのです。

書籍の魅力と内容


本書では、横須賀の「みどり屋」や石岡の看板建築群、さらには秩父の「パリー食堂」といった新しい取材結果も反映されており、最新の情報が提供されています。看板建築の実際の店舗を営む家主たちへのインタビューを通じて、その暮らしや商売の背景にある物語を引き出し、読者に感動を与えます。インタビューの一部は以下の通りです:
  • - パリー食堂(秩父) - 洋食を提供する華やかな店
  • - みどり屋(横須賀) - 祭り文化を伝える呉服店
  • - 江戸屋(日本橋) - 技術を支える刷毛屋
  • - 一不二(築地) - 食器店の先駆者
  • - 万定フルーツパーラー(閉業) - 東大生に人気だった老舗の喫茶店

このように11軒の家主が語るそれぞれの物語を通じて、昭和の商店街の魅力が浮き彫りになります。

アーカイブとしての価値


『新装改訂版 看板建築 昭和の商店と暮らし』は、現存する看板建築だけでなく、すでに消え去った建物たちの写真や資料も紹介しており、懐かしさを呼び起こします。各エリアの特徴的な看板建築やそれにまつわる街の文化について、その地域の歴史的な背景を知ることができる貴重なデータも収録しています。

コラムと特集


また、看板建築に関する様々なコラムもあり、市民にとってのその意味や、リノベーションの話、看板建築を支える職人技に関しても深く掘り下げています。さらに、実際に見学できるショップや文化施設への案内もあり、実際の訪問を促します。

まとめ


『新装改訂版 看板建築 昭和の商店と暮らし』は、昭和の懐かしい世界はもちろん、建物を通じて人々の生活や文化を再発見するきっかけになる一冊です。街の中に生き続ける文化的な財産を次世代に伝える重要な役割を果たすでしょう。昭和の商店と暮らしに興味のある方は、ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。

書籍情報
  • - 監修: 萩野正和
  • - 定価: 2,400円(本体2,200円+税)
  • - 仕様: A5/並製/208頁/オールカラー
  • - ISBN: 978-4-86791-069-6
  • - 発売日: 2025年12月26日(地域によって異なる場合あり)
  • - 発行: 株式会社トゥーヴァージンズ


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