エナーバンクと信金中央金庫の連携で進む脱炭素社会
近年、企業の環境への配慮が強まる中、エナーバンクは、信金中央金庫との新たな提携を発表しました。この連携により、再生可能エネルギーの導入を希望する中小企業に対する支援が一層強化されることとなります。
1. 連携の背景
企業におけるCO2排出量削減の重要性が増す中、特に大企業から中小企業に至るまで、脱炭素化が求められています。しかし、再生可能エネルギーの導入には、コストが高くなるという課題が常につきまといます。この課題を解決するために、エナーバンクは信金中央金庫と連携し、中小企業が安価に再エネ電力を調達できる環境を整えました。
2. エナーバンクが提供するソリューション
エナーバンクは、以下のようなサービスを提供し、中小企業の環境価値を向上させる取り組みを進めています。
(1) エネオク
「エネオク」は、複数の小売電気事業者から最適な電力契約を選択できるリバースオークション型プラットフォームです。このサービスを利用することにより、多くの中小企業が低価格で再生可能エネルギーを調達することを可能にします。実績として、73%の利用企業が再エネ条件付きの電力調達に移行しています。
(2) グリーンチケット
「グリーンチケット」は、他社のCO2排出削減を自社の削減分として取引できるプラットフォームで、企業が求める環境価値の確保を支援します。これにより、CO2排出量の相殺を希望する企業のニーズに応じつつ、再生可能エネルギーの導入を促進します。
(3) ソラレコ
「ソラレコ」は、太陽光発電設備の導入を希望する企業に向けたサービスで、最適な事業者を選定し、導入を支援します。無料でのマッチングサービスに加え、コンサルティングも提供しており、企業が効率的に太陽光発電設備を導入できる環境を整えています。
3. 本連携での期待される成果
本連携によって、エナーバンクは全国規模で中小企業のCO2排出量削減を支援することができます。特に、再エネ電力の調達では、経済的メリットを実感できない中小企業に対して、低コストでの導入を可能にすることで、脱炭素化を進める重要な一手となるでしょう。
また、太陽光発電導入の意欲がある企業に対しては、最適な事業者の紹介を行い、設置が困難な企業には環境価値証書を通じたサポートを行います。
4. 今後の展望
エナーバンクは、本連携によって中小企業の脱炭素化を加速させることを目指しています。全企業の99.7%を占める中小企業の環境意識を高めることで、日本全体の再エネ発電事業の発展に寄与することが期待されています。
信金中央金庫との連携を通じて、地域経済の発展とともに、信用金庫業界全体の価値を向上させる取り組みが進むでしょう。エナーバンクは、地域に根ざした「グリーン」というブランドイメージを構築し、持続可能な未来を見据えた活動を続けていきます。