水素の新時代へ
2025-09-10 11:46:48

水素エネルギーの新時代到来!浮体式アンモニアクラッキング設備の基本設計承認取得のニュース

水素エネルギーの新たな一歩



近年、クリーンエネルギーの中でも特に水素エネルギーの重要性が高まっています。それに先駆けて、商船三井、HD KSOE、HD HHIの3社は、革新的な浮体式アンモニアクラッキング設備を共同開発し、2023年9月9日にイタリア・ミラノで行われた「Gastech Exhibition & Conference 2025」にて、ロイド船級協会から設計基本承認(AiP)を取得しました。

この設備の大きな特徴は、アンモニアを熱分解して水素と窒素に分ける技術を船に搭載していることです。これにより、洋上から陸に直接水素を供給することが実現します。このソリューションは、クリーンエネルギー戦略の一環として、脱炭素社会の実現を目指しています。

浮体式アンモニアクラッキング設備とは?



本プロジェクトでは、浮体式アンモニアクラッキング設備の基本配置やプロセスが概念設計として完成しています。この設計は、KBRと提携し、1日あたり1,000トンの水素供給を可能とするアンモニア分解プロセスに基づいています。また、AMOGYと共同で新しい触媒技術を開発することにより、より効率的な水素の生成を目指しています。

期待される効果



近年、水素はそのクリーンさと持続可能性から注目を集めています。ただ水素を生産するだけでなく、それをいかに効率的に供給するかが課題とされています。この浮体式アンモニアクラッキング設備は、特に陸上基地の設置が難しい地域においても安定的に水素を供給できるため、クリーンエネルギーの普及に大きく寄与することが期待されています。

AiP授与式の様子



「Gastech 2025」のイベントで執り行われたAiP授与式には、商船三井の常務執行役員であるSuryan Wirya-Simunovic氏や、各プロジェクトパートナーの代表者たちが参加しました。これにより、国際的なクリーンエネルギー市場での位置付けを強化する重要なステップとなりました。

まとめ



この新しい浮体式アンモニアクラッキング設備は、水素エネルギーのサプライチェーン構築に貢献し、脱炭素社会実現に向けた大きな一歩です。このプロジェクトが成功すれば、未来のエネルギー供給の在り方が大きく変わることでしょう。今後の進捗に目が離せません。


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