中小企業M&A調査の新たな挑戦
インクグロウ株式会社が新たに実施する「中小企業のM&Aの現状と課題に関する調査」が注目を集めています。この調査は、譲渡経験のある全国2,879社の前オーナー経営者を対象としており、譲渡した側の視点を初めて取り入れたものです。
背景と目的
インクグロウは2021年から早稲田大学産業経営研究所と共同で中小企業のM&Aについての研究を続けてきました。その成果として、譲受企業に関する調査を行った結果、今年で3回目を迎えました。しかし、譲渡企業に焦点を当てた調査は今回が初めて。調査の目的は、M&Aを行った企業の経営者がどのような経緯で譲渡を決断したのか、その後の影響やプロセスでの課題、さらには満足度も明らかにすることにあります。
調査の具体的な内容
調査は、譲渡を経験した企業の前オーナーたちに対して質問票を送付し、集計したデータを基に統計分析を行います。この手法により、定量的かつ定性的な視点からM&A前後の企業活動の実態を探っていくのです。
調査結果は、中小企業がM&Aを行う上での効果や留意すべきポイントを提供し、将来的には社会に還元することが予定されています。特に、企業経営者の声を直接反映させることで、より実態に即した研究が可能となります。
調査結果の公表予定
本調査の成果は、2025年9月18日に報告会を開催し、そこにおいて初めて公表される予定です。報告会はオンライン形式で行われ、参加者限定で早稲田大学での直接参加も歓迎されるとされています。興味のある方は、参加申し込みを通じて最新の情報を得ることが可能です。
企業の知見が重要な理由
始めて実施されるこの調査は、中小企業M&Aの現状を理解するための貴重な資料となります。M&Aを経験した企業からの知見は、単なるデータにとどまらず、今後の日本経済を考える上でも欠かせない要素となるでしょう。調査にご協力いただく企業の経営者には多忙の中での協力が求められるものの、その結果は将来的なM&A活動や企業の成長に大きく寄与する可能性があります。
最後に
インクグロウ株式会社が進めるこの取り組みは、中小企業にとって大変意味のあるものであると同時に、研究機関との連携による価値あるデータ収集が期待されます。調査の進捗や結果が発表される日を楽しみにしています。