トリナ・ソーラーがPV EXPO 2025で最新エネルギー技術を披露
2025年2月19日から21日の間、東京ビッグサイトで開催された「PV EXPO 2025」において、トリナ・ソーラーは最新のエネルギーソリューションを展示しました。このイベントは、太陽光エネルギー分野のイノベーションをリードする同社にとって、顧客やパートナーとの関係強化と技術の情報発信を目的として実施されました。
次世代エネルギーソリューション
今年のブースでは「発電と蓄電で太陽と未来をつなぐ次世代エネルギーソリューション」というテーマを掲げ、日本市場に対応した発電および蓄電製品を中心に展示を行いました。特に注目されたのは、業界関係者やメディアに向けた最新の技術と市場動向のプレゼンテーションです。
会場では、VR体験を通じてトリナ・ストレージ工場の製造現場を体験するコーナーを設け、電池セルや電池パックの製造プロセスについて直感的に理解してもらえる機会を提供しました。これにより、参加者は同社の製品の品質と効率を深く実感することができました。
Elementa 2 Pro 5MWhの発表
イベントの中で、海外ソリューションマネージャーの黄韬(Huang Tao)氏によって発表された新製品「Elementa 2 Pro 5MWh」は、日本市場で初掘り出された5MWhモデルです。この蓄電池は、効率性を高めるために自社開発の高エネルギー密度セルを搭載しており、従来品よりも約22%システム容量が増加しています。
この新しいバージョンのメリットは単なる蓄電能力の向上だけではなく、国際的な標準サイズの20フィートコンテナに収容可能である点です。この特徴により、ユーザーは蓄電コストを抑えつつ、高効率なエネルギーソリューションを手に入れることが可能となります。
寒冷地対応住宅用蓄電システム
トリナ・ストレージのAPAC地域住宅蓄電製品部長・劉佳氏によるプレゼンテーションでは、家庭用太陽光・蓄電システムの新商品が発表されました。これにより、寒冷地対応として初めてJETプロパゲーション認証を取得した製品が登場。-25℃の環境でも設置が可能で、より効率的な太陽光の活用を促進します。
高効率な太陽光モジュールの新技術
さらに、トリナ・ソーラーは新しいN型i-TOPCon Ultraセル技術を採用した「Vertex S+ NEG9R.28(Ultra)」と「Vertex N NEG19RC.20(Ultra)」を初公開しました。この技術は、太陽光パネルの効率向上に寄与し、エネルギー損失を最小限に抑えることで、高い発電効率を実現しています。従来の技術に比べて、出力と変換効率が大幅に向上していることが特徴です。
トリナ・ソーラーとは
トリナ・ソーラーは、1997年に設立されて以来、太陽光発電システムのインテグレーターとして成長してきました。現在、170ヶ国以上で事業を展開し、エネルギーの将来に向けた革新をリードしています。特に、日本では2010年から「トリナ・ソーラー・ジャパン」として活動を進めており、最先端のフルライン製品を提供しています。
彼らのビジョンは、新しい産業エコシステムを創出し、持続可能なエネルギーソリューションを提供することです。今後の展開に期待が高まります。