パルシステム連合会の福島被災者支援活動
東京電力福島第一原子力発電所の事故から数年が経過しましたが、支援の必要性は依然として高いままです。そんな中、
パルシステム連合会が2025年度に624万5,000円を福島の被災者支援に充てることを発表しました。この助成金は、甲状腺検診や避難者交流会、保養キャンプなど活動を行う20団体に配分されます。
募金と寄付金で支える
パルシステム連合会は11年前から東日本大震災や原発事故の被災者を支える活動を展開しています。その中心的な取り組みとして、利用者による募金活動「
東京電力福島第一原子力発電所事故被災者応援金」があり、2024年4月1日から2025年3月31日までの期間に総額1,110万5,360円の寄付が集まりました。この金額に加え、パルシステム共済連から寄付された60万5,000円も合わせ、被災者支援に充てる予定です。
2025年度の助成団体の選定
今年度、助成先となる団体は、「東京電力福島第一原子力発電所事故被災者応援金運用管理委員会」による審査を経て決定されました。各団体は、被災者や避難者の保養活動、甲状腺検診、そして震災を経験していない若者向けのスタディツアーの開催などに資金を活用します。残金は次年度の活動支援のため繰越金として使用されます。
支援団体の一部を紹介
以下に、助成金を受け取る団体の一部を紹介します。
- - 3.11甲状腺がん子ども基金:事故の影響で甲状腺がんと診断された子どもやその家族を支援します。これまでに261人の治療費や生活費を支援してきました。
- - いわき放射能市民測定室たらちね:甲状腺検診のための運営経費をサポートします。
- - ふよう土2100:障害児の家族向けに自然体験事業を提供しており、約500人を対象とした支援を行います。
- - 福島の子どもたちとともに・湘南の会:家族リフレッシュのための宿泊や交通費の補助を行っています。
- - 福島子ども・こらっせ神奈川:震災を経験していないユースを対象にしたスタディツアーも実施します。
さらなる取り組み
パルシステムは、これからも協同組合のつながりを活かしながら大規模な災害の被災者に寄り添い、さまざまな支援活動を継続していく方針です。今年度の助成団体については、活動報告会が行われ、各団体の成果や今後の活動計画が発表される予定です。
まとめ
福島の被災者を支える取り組みは、単に金銭的な支援にとどまらず、地域の絆や安心感を提供する重要な活動です。パルシステム連合会の2025年度の助成が、被災者の心と生活を少しでも支えるものになることを願っています。