保育従事者が感じる専門性の重要性と社会の認知のギャップ
株式会社さくらさくみらいが実施した最新の調査結果によると、保育従事者たちが自身の仕事の専門性について高い意識を持っている一方、社会からの認知度には大きなギャップが存在することが明らかになりました。この調査は、2025年7月の期間に、同社の保育所に勤務する保育士や栄養士、調理師、看護師を対象に実施され、1,100名の有効回答が得られています。
専門性への誇り
調査結果では、98.7%の保育従事者が「保育は専門性の高い仕事」と認識しています。このデータは、保育現場で働く人々がその仕事に対して誇りを持ち、そしてその重要性を理解していることを示しています。実際に、保育者たちからは「保育は個々の子どもに合わせた愛情深い支援を行う専門的な職業である」といった意見が多数寄せられています。専門的な知識を習得し、日々の業務に活かすことで、子どもたちの成長を支援する力が育まれています。
この専門性を高めるために、当社では年間130回以上の研修を行っており、職員同士の意見交換会も実施して、学び続ける環境を整えています。これは、保育品質向上を目指し、さらなる専門的スキルの習得を促進するためのものです。
社会の認知は低い
一方で、保育従事者の中で「自身の専門性が社会に認知されている」と答えたのはわずか24.7%に過ぎません。このことは、保育業務が社会全体からしっかりと理解されていないという現実を示しています。誇り高く仕事をしている保育従事者たちが、外部からはその専門性が評価されていないと感じていることには、やや悲しみを覚える部分もあります。
このギャップは、保育業界が直面している課題のひとつであり、社会からの十分な理解が得られていないため、保育士不足という問題も深刻化しています。こども家庭庁の調査によれば、多くの保育施設が人材不足を感じていることが分かっています。
やりがいを感じる瞬間
認知のギャップがあっても、約90%の保育従事者が「仕事にやりがいを感じる」と答えており、その理由としては「保護者の方から『お願いします』と言っていただいた時」や「子どもたちが安心して自分に話しかけてくれる時」といった具体的な声が多く聞かれました。これらの瞬間は、彼らの仕事の意義や役割を確認できる大切な時間となっているようです。
保育従事者たちは、「未来を育てる」という重要な使命感と愛情を持って、日々の業務に取り組んでいます。子どもたちの『できた!』という笑顔を見た時、未来の希望を築いている尊さを実感できる瞬間こそが、彼らの原動力となっているのです。
社会的評価の向上に向けて
今回の調査から浮かび上がったのは、保育従事者が未来を育む重要な役割を担っているにもかかわらず、その社会的評価がまだ追いついていない現状です。当社は、保育士の専門性や重要性を社会に正しく伝える取り組みを進めており、保育士の魅力を広く発信する努力をしています。これにより、保育士たちが誇りをもって働ける環境を整え、保育士が高く評価される社会実現に向けて、引き続き邁進する所存です。
会社概要
以下は、株式会社さくらさくみらいの基本情報です。
- - 会社名: 株式会社さくらさくみらい
- - 代表者: 代表取締役社長 西尾 義隆
- - 設立日: 2009年8月3日
- - 資本金: 93004900円
- - 本社所在地: 東京都千代田区有楽町1丁目2番2号 東宝日比谷ビル
- - 企業URL: さくらさくみらい公式サイト
- - 事業内容: 保育所(さくらさくみらい)の運営(東京/千葉/埼玉/大阪に88園)
保育業界の現状と課題について、そして株式会社さくらさくみらいがどのように取り組んでいるのかを改めて考える機会となる調査結果です。