日立、生命保険契約者向けデジタルサービスを開始
株式会社日立製作所は、契約者と生命保険会社間のデジタル接点を強化する「申込時マイページサービス」を12月19日より提供開始しました。このサービスにより、生命保険の申込時に登録した情報と認証結果を活用し、契約後のマイページとも連携させることが可能になります。
1. サービス概要
本サービスは、契約者マイページをシームレスに利用できるように設計されており、契約者は申込時にマイページを開設することができます。これにより、契約者は保険申込時に必要な資料をオンラインで簡単に管理できるようになります。また、契約成立後もそのまま利用できるため、保険会社とのデジタルでの接点が確保されます。
契約者は、書面での資料交付が不要となり、オンラインで各種資料を参照できるようになり、紙媒体の作成や郵送に伴うコスト削減にも寄与します。これにより、業務の効率化が促進されると同時に、契約者の利便性も向上します。
2. デジタル化の重要性
最近、生命保険業界では、契約者のニーズが多様化しており、デジタル技術を駆使した業務改革が急務とされています。金融庁が示す「顧客本位の業務運営に関する原則」にもとづき、生命保険会社は契約者へ価値ある情報を分かりやすく提供することが求められています。これにより、契約後も適切なフォローアップを行うことが期待されているのです。
日立の新サービスは、このような課題解決に向け、契約者とのデジタルインターフェースを整備しています。これにより、契約者が求める情報提供や商品提案がタイムリーに行えるようになり、より質の高いサービスを提供できるようになります。
3. サービスの特長
ペーパーレス化の促進
本サービスを導入することでペーパーレス化の範囲が広がり、業務の効率化が実現します。契約者はマイページから必要な書類をいつでも確認できるため、書類紛失のリスクが減少するほか、保管の負担も軽減されます。
デジタル接点の強化
また、このサービスでは契約者からの連絡先の認証確認を行うことが可能で、契約者のアカウントと連携することにより、生命保険会社とのデジタル接点が強化されます。この強化により、個々の契約者に最適な情報を提供しやすくなり、よりパーソナライズされたサービスの実現が期待されます。
4. 今後の展望
日立はサービスの第一ユーザーとして、第一フロンティア生命保険株式会社での導入を決定し、12月21日から稼働を開始しています。今後、生命保険業界全体への展開も視野に入れ、デジタルでの接点をさらに強化していく方針です。また、AI技術を活用し、業務プロセスの効率化を進めるWEBソリューションプラットフォームの提供も検討しています。
5. 結論
日立の「申込時マイページサービス」は、生命保険業界における契約者とのデジタル接点を強化し、業務の効率化とサービスの質の向上に寄与すると期待されています。この取り組みにより、契約者のニーズに応じた柔軟なサービス提供が可能となるでしょう。今後の展開に注目が集まります。