古今東西の文化が集結する「明治古典会 七夕古書大入札会」
東京都古書籍商業協同組合が主催する「第60回 明治古典会 七夕古書大入札会」が、来る7月6日(日)に開催されます。これは国内で最も歴史のある古書オークションであり、貴重な文化資料が一堂に会する、まさに古書ファン必見のイベントです。
明治古典会の特徴
「明治古典会」は約600店舗が加盟する東京都古書籍商業協同組合の一員であり、専門の古書店からなる同人組織です。古書を通じて近代文学や歴史資料の価値を正しく認識し、適切に取り扱うことを目的に設立され、現在に至ります。毎年行われる「七夕古書大入札会」は、古書業者だけでなく一般のお客様も参加できる貴重な機会となっており、古書に興味のある方にはたまらないイベントです。
入札会の特徴と出品物
入札会では、著名作家の原稿や初版本、浮世絵など、江戸時代から現代までの多岐にわたる文化資料が出品されます。特に今年注目の出品物には以下のものがあります:
- - 画本虫撰 喜多川歌麿画:この豪華な木版絵入本は、歌麿が美人絵師として名を成す前の貴重な作品です。
- - 月に吠える無削除版:萩原朔太郎の極めて希少な詩集で、検閲の前に出版されたものです。
- - 「ベルセルク」ネーム:未完の大傑作漫画の作者の貴重な自筆原稿が出品されます。
これらの作品は一見の価値がありますが、特に文芸やアートに興味がある方には心を掴まれるものばかりです。
下見会の開催
入札会に先立ち、一般に開放される下見会が7月4日と5日に開催されます。この機会に珍しい古書や歴史的資料を一堂に見ることができ、普段は入れない東京古書会館にもアクセスできる貴重なチャンスです。下見会は入場無料で、古書ファンのみならず多くの方々に楽しんでもらえる内容となっています。
参加方法と注意事項
入札会は古書業者だけが参加できる形式となっており、一般の方は入札には参加できませんが、下見会で出品物を観賞することができます。また、出品に興味があるものがある場合は事前に公式サイトで情報をチェックしておくことをお勧めします。公式サイトには出品目録も公開されていますので、要チェックです。
公式サイト:
明治古典会
まとめ
「明治古典会 七夕古書大入札会」は、古書の魅力に触れる絶好の機会です。歴史的な資料と共に、日本の文化の深さを実感できるこのイベントを、ぜひお見逃しなく!