ファッションの未来
2025-11-07 19:35:02

ファッションの未来を探るトークショー「越境」に迫る

越境が拓くファッションのクリエイティビティ



11月6日、渋谷にあるShibuya Sakura Stageで、ファッションデザイナーの丸山敬太氏、ファッションジャーナリストの向千鶴氏、そしてHat&Head-piece designerの日爪ノブキ氏による特別なトークショーが行われました。このイベントは、グローバルな刃物メーカーである貝印株式会社が主催する「KAI Hat & Head-piece Competition 2025」の最優秀賞授賞式の一環として開催され、クリエイティビティと「越境」というテーマに深く迫る内容でした。

トークショーの概要



イベントの中で、向千鶴氏は受賞作品のクオリティの高さについて語り、丸山氏はデザインの自由さや五感を通じたクリエイティビティの重要性を強調しました。特に、日爪氏はコンペティションが提供する新たな才能の発見の場となることに強い期待を寄せ、参加者にとっての成長機会であると語りました。

パリでの研修の意義



観客を巻き込みながら、パリ研修の重要性についても議論されました。向氏はその研修がいかに貴重な経験となるかを語り、日爪氏はパリという街の持つ魅力と新しい発見の重要性について熱く語りました。丸山氏は、自身の初めてのパリ訪問を振り返り、その美しさに感動した経験を共有し、パリは今でも自分にとって特別な場所であると表現しました。

越境がもたらす新たな視点



続くセクションでは「越境」をテーマにした議論が展開されました。この言葉が持つ意味や、デザイナーとしての体験を通じてどのように創造性が影響を受けるのかが深掘りされました。日爪氏は洋服デザイナーからヘッドピース制作への転身について語り、運命的な出会いが自身のキャリアの道を変えたことを振り返りました。丸山氏は、ファッションの本質に境目がないことを強調し、創造的な取り組みが新たな価値を生み出す可能性について語りました。

共同開発したハサミ「O」について



次に、日爪氏が貝印と共同開発した「O(オー)」という縫製ハサミについても言及しました。このハサミは、ファッション業界特有のニーズに応えるため、さまざまな素材に対応できるよう6丁セットに設計されています。丸山氏は、ハサミが創作活動における重要な道具であり、自身のデザインの延長線上にある存在であると語りました。両者が試し切りし、ハサミのフィット感や使用感を絶賛し、その完成度の高さを称賛しました。

クリエイティビティとビジネスの視点



議論はクリエイティビティからビジネスの面にも移り、その融合がいかに重要かが強調されました。日爪氏は、帽子業界の特性を語り、競争に生き残るためのユニークなアプローチの必要性を訴えました。丸山氏は、自身のデザインが課題解決の一助となることへのこだわりを語り、製品の規模に関わらず、クリエイティビティを大切にする姿勢を強調しました。

来年への期待



トークの締めくくりとして、日爪氏は「目の前のチャンスを逃さず、ぜひ参加してほしい」と熱いメッセージを送り、丸山氏も「コンテストは成長のためのツールであり、日本のファッション界に新たな才能が育つことが重要」と称賛しました。参加者たちにとって、多くのクリエイティブなインスピレーションを得た、意味深いイベントとなりました。これからのファッションシーンにおいて、新たな才能が育っていくことへの期待が高まります。


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