LabCraftとLaboRoboの可能性
東北大学発のスタートアップ、株式会社LaboRoboは、実験自動化ソフトウェア「LabCraft」を提供しています。このソフトウェアは、研究者や技術者が複雑な実験プロトコルをノーコードで記述し、そのままロボットアームや周辺機器に実行させる革新的なものです。2025年の12月、LaboRoboは「Startup JAPAN EXPO 2025 in 大阪」に出展し、その成果を広くアピールすることになりました。今回は、そのブースでの具体的な提案や実践例、背景にある理念について詳しくお伝えします。
LabCraftの機能とその効果
LabCraftは、自動化を実現するために設計されたソフトウェアで、研究者は特別なプログラミングスキルがなくても簡単に使えます。特に「自然言語」が利用可能なため、ユーザーは実験内容を文章で入力するだけでプロトコルを生成できます。これにより、実験の自動化が一気に進み、属人化や再現性の確保が不要になるのです。
- - 自動設計機能:生成AIを使ったプロトコルの設計により、実験がより迅速に準備されます。
- - 柔軟性:実験中に条件や内容を変更したい場合でも、簡単にソフトウェア側で修正が可能。
- - 一元管理:ログやパラメータの記録機能により、実験の追跡が容易になります。
このような機能は、特に頻繁に条件が変わる実験や、少量多品種の開発に最適です。
Startup JAPAN EXPO 2025 in 大阪の概要
2025年12月17日と18日に、大阪のマイドームで開催されるこの展示会は、日本最大級のスタートアップイベントです。LaboRoboのブースは、製造業AI・DXのエリアに位置し、来場者に向けたデモや説明が行われます。ここでは、新規事業開発やオープンイノベーションに関心のある企業や研究者に向けて、LabCraftを用いた実験自動化ソリューションの提案を行います。
展示する内容
LaboRoboのブースでは、以下の内容を展示予定です:
- - ノーコードで実験プロトコルを設計するLabCraftのデモンストレーション。
- - 受託開発による実験自動化システム「ARALA」の紹介。
- - 実験自動化導入ステップや検討ポイントに関する情報提供。
来場者は、少量多品種の実験の自動化や、既存設備を活かしたラボオートメーションの形について相談ができます。たとえば、プロトコルの変更が頻繁に行われる実験の管理方法や、アカデミアとの共同研究での具体的な活用方法について話し合うことが可能です。
LaboRoboのビジョン
LaboRoboは、研究者や技術者が手作業から解放される環境を最優先に考えています。人手で行われる実験作業に伴う課題である、長時間労働や属人化の問題に対して、LabCraftを通じて行える実験の自動化を提案しています。
多くの研究室において、まだ人の手による実験が続いているため、LaboRoboは「誰でも扱える実験自動化環境」を目指しています。実験が本来の目的である革新に集中できるよう、今後も新たなソリューションを提供し続けます。今回のスタートアップ展示会を通じて、明日の研究開発を変えるきっかけになることを期待しています。
まとめ
Startup JAPAN EXPO 2025は、LaboRoboにとって、自社の技術力を広める絶好の機会です。大阪での出展を通じて、実験自動化ソフトウェアLabCraftの魅力を多くの研究者や企業に体験してもらうことを目指します。その成果が、新たな研究や技術の発展につながることを願っています。ぜひ、LaboRoboのブースに足を運んで、革新的な実験自動化の未来を見逃さないようにしましょう。