スポーツの力を再発見する研究が始動
株式会社ファンベースカンパニーが運営する「ファン総合研究所」は、スポーツが個人や地域、社会全体に与える影響力についての調査研究を本格的に開始しました。本研究は、国内最大級のリサーチ基盤を持つ株式会社インテージと共同で行い、データ収集と分析の手法を駆使して、スポーツの価値とその持つ力を定量的に捉えていくことを目指しています。
研究の背景と意義
スポーツは単なる競技や娯楽の枠を超えて、私たちの健康や幸福感、地域社会の絆に深くかかわっています。観戦の喜びや共に応援する体験、地域への誇りなど、これらはすべてファンの心に強いエネルギーを生む要素です。昨今、スポーツのもつ社会的価値に注目が集まる中、リーグやチーム、企業がファンの理解を深め、関係を築いていくことが求められています。本研究では、ファンのリアルな声を集め、従来は感覚的に語られていたスポーツの影響力を多角的に可視化することを目指しています。
研究の概要
この研究は、次の5つの柱を基盤にして実施されます。
1. ファン基盤の定量評価
地域リーグやチームの認知度、応援意向、観戦体験などを数値化した上で、比較分析を行います。本調査では、日本プロ野球、Jリーグ、リーグワンを含む44チームを対象にしています。
2. ファン活動と消費行動
応援スタイルや物品購入、SNS発信など、ファンの多様な活動について明らかにします。
3. ファンのウェルビーイングへの影響
スポーツ観戦や応援がファンの日常生活や幸福度に与えるポジティブな影響を可視化します。
4. 地域・社会における役割の可視化
スポーツチームの地域活性化への貢献やコミュニティに対する影響を調査・分析します。
5. スポンサーシップ効果の測定
スポンサー企業の認知度やブランドイメージがファンの購買意欲に与える影響を分析します。
調査内容
調査は、日本プロ野球やJリーグ、リーグワンのファンを中心に、以下の項目を聴取します:
- - ファンの属性(性別、年齢、居住地等)
- - 生活における幸福度
- - 所属チームに対する魅力や認知度
- - 応援スタイルや活動の実態
これらのデータをもとに、スポーツの持つ地域社会への影響力やファンの消費行動を詳しく分析します。
期待される成果
調査結果に基づく詳細な分析報告書は2025年12月以降に発表予定で、リーグやチームをはじめとした関係者、スポンサー企業などに提供されます。スポーツの価値や影響を多角的に捉え、業界関係者にとっての新たな示唆を提供することが期待されています。
今後の研究に関心がある方は、公式ウェブサイトにて最新情報を確認することができます。
まとめ
私たちの暮らしに密接に関わるスポーツの力。その本質を解き明かす今回の調査は、スポーツファンの声を丁寧に分析することによって、新たな発見や価値を生み出す大きな一歩となるでしょう。