全固体電池の量産
2025-06-30 14:31:08

出光興産が全固体電池材料の量産技術を認定、未来の電動車両を支える

出光興産が全固体電池材料の量産確保に向けて大きな一歩



出光興産株式会社は、全固体リチウムイオン二次電池の素材となる硫化物系固体電解質の量産技術開発を経済産業省から正式に認定されました。その名も「蓄電池に係る供給確保計画」として、全固体電池の量産体制を整えるための重要なステップを踏んでいます。

計画の概要と背景



この計画では、千葉県袖ケ浦市にある当社の次世代技術研究所内に設置された小型実証設備、第2プラントの能力を増強し、硫化物系固体電解質のサンプル生産能力を年間数十トン規模に引き上げることを目指しています。このプロジェクトは、全固体電池の重要な構成要素を安定供給するために不可欠な要素となるでしょう。

今回の認定は、特に電気自動車(EV)の普及に伴う需要の高まりを受けてのものです。出光興産は、今後数年の間に、蓄電池の生産能力を3GWh/年以上の規模に引き上げる計画を持っており、そのための設備投資の判断を行う予定です。

経済産業省からの支援



この取組のためには約11億円の投資が見込まれていますが、そのうち約6億円は経済産業省からの助成金として受け取れる可能性があります。この助成金を活用することで、計画の進行がスムーズに行われることが期待されています。

出光興産は、今後の生産技術の導入と改良に向けて、しっかりとした基盤を築くことで、経済産業省の方針に則った蓄電池サプライチェーンの強化にも貢献することを目指しています。

量産技術の開発と次のステップ



第2プラントでは、2024年10月から基本設計がスタートする予定の大型パイロット装置とは異なる固体電解質の量産技術開発が進行中です。これは、出光興産が次世代の電力蓄電システムにおいて競争力を持ち続けるための鍵となるでしょう。

今後、電動車両の進化や持続可能な社会の構築に向けて、出光興産は固体電解質の開発とその量産体制を加速させ、業界の先駆者としての地位を確立することでしょう。

結論



全固体電池は未来のエネルギー社会を構築する上での重要な要素となると考えられています。出光興産の取り組みは、この新しい電池技術を支える基盤を作り、持続可能な電動車両の普及に貢献することが期待されます。このプロジェクトが成功することで、日本の蓄電池産業全体の競争力が向上し、多くのメリットをもたらすことでしょう。今後の進展に注目です。


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