マネーフォワード、QuickBooks OnlineとのAPI連携を開始
株式会社マネーフォワードは、同社の『マネーフォワード クラウド連結会計』と、アメリカ発のクラウド会計ソフト『QuickBooks Online』のAPI連携を発表しました。この連携は、2025年8月に実施した『Xero』とのAPI連携に次ぐ形で、海外サービスとの接続性をさらに強化するものです。
QuickBooks Onlineとは?
Intuit社が提供する『QuickBooks Online』は、中小企業向けの会計ソフトで、特に日本の企業が海外に子会社を持つ際に多く用いられています。このソフトを利用していると、親会社側からの会計データの取得が容易になります。今回の連携により、『マネーフォワード クラウド連結会計』は、海外子会社が使用する『QuickBooks Online』の会計データを自動で取得し、統一フォーマットへ変換できるようになります。
この機能により、外貨の換算や、多言語からの科目変換、表示言語の切り替え、さらにはIFRS対応の資料作成が簡単に行えます。これにより、従来の手作業でのデータ収集や加工に要する時間を大幅に削減し、業務効率化が期待されます。
背景と必要性
近年、多くの日本企業が海外展開を進める中で、海外子会社との連結決算業務には多くの課題が生じています。言語や商慣習、時差などがもたらすコミュニケーションの障壁、そして手間のかかる会計データの収集・加工がその一因です。
このような環境下で、今回のAPI連携は大きな意味を持つと言えるでしょう。『マネーフォワード クラウド連結会計』からワンクリックで『QuickBooks Online』にアクセスし、必要な会計データを瞬時に取得できるだけでなく、データの精度も向上するとともに、連結決算業務のスピード感も格段に向上します。グループ全体の会計情報をリアルタイムに把握できるようになることで、経営判断やガバナンスの強化にも寄与します。
今後の展望
すでに『マネーフォワード クラウド連結会計』は、2025年8月に『Xero』とのAPI連携を開始しており、さらなる海外サービスとの接続性の強化を目指しています。今後も、さまざまなグローバル会計システムとの連携を進め、より多くの企業が効率的に業務を行える環境を整備していくことに期待が寄せられています。
『マネーフォワード クラウド連結会計』の特長
『マネーフォワード クラウド連結会計』は、グループ企業のデータ収集やファイル管理を効率化し、経営状況をリアルタイムで可視化できる連結会計システムです。API連携により、自動でデータを収集し、CSV変換なしでExcelファイルのインポートにも対応しています。そのため、各国のさまざまな会計システムを使用する企業でも利用しやすい設計となっています。
会社概要
株式会社マネーフォワードは、東京都港区に本社を置き、2012年に設立されました。企業の業務効率化をサポートするプラットフォームサービスを展開しており、ますます多くの企業がグローバルに事業展開する中で、今後の活躍が期待されます。
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