静岡県裾野市の新たな取り組み
近年、全国でクマの出没が増加する中、静岡県裾野市は市民の安全を第一に、クマ出没情報を迅速に可視化するための新しいシステムを構築しました。この取り組みは、トヨクモ株式会社が提供するkintone連携サービスを基にしています。トヨクモの自社製品を活用することで、裾野市はリアルタイムで市民にクマ出没情報を提供し、緊急時の迅速な対応が可能になりました。
クマ出没に対する危機感
全国各地でクマの活動が活発化していることから、自治体が住民の安全を守るための情報発信は急務です。裾野市では、クマ出没情報が多く寄せられ、従来の手動更新では対応が困難になっていました。こちらの課題を解決するため、デジタル統括課が中心となり、より迅速な情報発信が求められるようになったのです。
効率的なシステムの構築
新システムの構築は、2026年5月22日の検討開始から初期バージョン(Ver1)の公開まで非常にスピーディに行われました。トヨクモのkintone連携サービスと生成AIを組み合わせることで、現場の職員が出先からスマートフォンでの地図をタップし、緯度経度を自動取得できる仕組みが実現しました。このような工夫により、職員の負担が大幅に軽減され、情報の即時共有が可能になったのです。
フォームの役割とデータベース
データの入力は、サイボウズが提供する業務改善プラットフォーム『kintone』のデータベースに即時登録されます。特に、裾野市はセキュリティを重視し、外部からのアクセスを制限。『FormBridge』をフロントエンドとして活用し、データベースの入力が安全に行えるようになっています。
kViewerによる情報の外部公開
蓄積されたデータは『kViewer』を使用して、自動的に市のWebサイトに公開されます。この仕組みにより、市民は簡単に現在のクマ出没状況を把握することができ、安全対策を講じることができます。市民の防災意識の向上を図る一環として非常に効果的です。
裾野市デジタル統括課の意気込み
デジタル統括課の中原義人氏は、「専門のエンジニアがいなくても、生成AIとトヨクモの外部公開APIを組み合わせることで、迅速なシステム構築が可能になった」とコメント。実際に現場の意見を反映しながら、必要なシステムを短期間で形にすることができたことを強調しています。
今後の展望
裾野市は、APIをオープンデータとして提供することを検討しており、全国規模での野生動物情報サービスとしての利用を拡大することを目指しています。これにより、自治体施設以外のアプリ開発者や民間企業がデータを活用できるようにすることで、情報の普及と市民の安全意識の向上につなげる狙いがあります。
まとめ
裾野市の取り組みは、自治体がデジタル技術を活用して安全対策を強化する模範的な事例と言えます。トヨクモの支援を受け、住民のための安全で効率的な情報発信の一環として、全国の自治体にも広がる可能性があります。