京田辺クロスパーク(タナクロ)詳細レポート
2025年3月15日、京都府京田辺市に「京田辺クロスパーク」(略称:タナクロ)がグランドオープンします。この公園は、子どもから高齢者、さらには障がいのある方々まで、すべての市民が交流し、楽しむことができる緑の拠点として設計されています。3月10日に行われた報道関係者向けの内覧会では、その魅力の一端が紹介されました。
京田辺クロスパークの背景
京田辺市では、運動施設を備えた田辺公園(面積10.4ha)に隣接する旧京都府農業総合研究所の跡地約2.2haを活用し、「緑と農に親しむ区域」としての新たな公園づくりに取り組んでいます。このプロジェクトは、Park-PFI制度を通じて社会的自立を促進する場となることを目指しています。
公園の施設と活動
京田辺クロスパークは、管理棟や多目的用途棟のほか、露地栽培による農体験施設、ビニールハウス(トレファーム)など、様々な施設で構成されています。これにより、来園者は土や緑にふれあいながら、環境学習や農業体験が行えます。特に、砂遊び感覚での作業が可能なトレファームは、未就学児から高齢者、障がいのある方までが簡単に参加できる内容となっています。施設の運営には、障がい者が関わり、社会的自立を向上させるための就労訓練の場としても機能する予定です。
公園内には、さまざまな活動が可能な広々とした内部空間を持つ多目的棟や、地域の人々が集うための産直市場棟も設置され、地域の食材を生かしたカフェや市場も運営される予定です。これにより、地域経済の活性化とともに、障がい者の就労支援も行われます。
環境への配慮
京田辺クロスパークは、建物に京都府産材や国産材を使用した木造建築で、環境保護にも配慮されています。施設には、回廊を設けた管理棟や、多様な活動に対応できるトイレ棟といった、利用者の利便性を考えた設計が施されています。外からも視認性の高い勾配屋根を取り入れ、多くの人々に親しまれる公園となることでしょう。
開園式の予定
2025年の開園式は、午前10時から産直市場棟で行われ、京田辺市長による開園挨拶が予定されています。多くの市民が訪れることが予想されるため、特別なセレモニーになることでしょう。
このように、京田辺クロスパークは地域の自然環境を活かし、すべての市民が交流し、ふれあえる場所として期待されています。今後の展開から目が離せません。