香りの授業
2026-07-27 10:06:44

壱岐市立盈科小学校で開催されたセントマティックの香りの授業

セントマティックの香りの授業、壱岐市立盈科小学校での初開催



2026年7月9日、SCENTMATIC株式会社が提案する感性教育プログラム「香りの授業」が、長崎県の壱岐市立盈科小学校で行われました。この授業は、嗅覚を使って個々の物語を創作するユニークな試みです。参加したのは6年生の子どもたち36名。昨年末のインフルエンザによる学校閉鎖で実施が中止された後、ようやく実現した待望の授業でした。この授業では、島に自生するミントの香りを使用し、地域の特性を生かした内容で進行しました。

魅力的な香り体験



授業の中で、生徒たちはまず目を閉じて香りに集中しました。その後、浮かんできたイメージや景色を自由に書き出す時間が設けられ、最後にはその中から選んだ言葉を使って物語を作るという流れです。最初は「スースーする」や「歯磨き粉」といった既存のイメージが先行していましたが、次第に彼らの創造力は解放され、「透明なウミガメ」や「ミンミンゼミ」といった独自の発想が飛び出してきました。

壱岐島での香りの授業は、今年で3度目。このプログラムは、地域に根ざした香りを通じて故郷への愛着を育むことを目指しています。過去には、志原小学校で金柑、筒城小学校で花梨を使用し、今回は初めて盈科小学校での開催となりました。地域の香りに関わる教育の試みは、セントマティックが2021年から全国の教育機関と連携して取り組んできた重要な活動です。

教育プログラムの意義



このプログラムは、東京大学との共同研究に基づいた独自の教育内容が特徴です。嗅覚研究の権威である東京大学の東原和成研究室と共同で開発され、香りと脳の活動に関する新しい知見を活かしています。これにより、嗅覚を利用した教育の可能性を広げ、従来の授業では得られないユニークな体験を提供しています。

実際に参加した6年生の感想として、授業の中で「高級→ギラギラ→マツケンサンバ」といった言葉の連なりから自身の物語を紡ぎ出すことができたという声がありました。例えば、「世界中の人が松平健さんの髪型になってサンバを踊り、松平さんがグラミー賞を受賞した」という創作は、まさに香りから得た発想によって生まれたものです。別の児童は、香りをかいだことで「人間くらい長生きをするセミたちのオーディション」の物語を展開させ、一連の創作過程が個々の表現力を育てる結果につながったことが印象的でした。

校長先生のコメント



壱岐市立盈科小学校の校長である山内英治先生は、授業の様子を見て生徒たちの想像力が豊かに広がる姿が印象的だったと述べ、隣の子と違った考えや表現があっても、それは正解であると評価していました。東京から講師が訪問し、地域の子どもたちに新たな刺激を与えることができたことに感謝の意を表しました。

セントマティックの未来



セントマティックは、AIを活用した香りの体験を創出する企業であり、新たな「嗅覚のデジタライゼーション」の分野を切り拓いています。香りを言語化する「KAORIUM」は、世界的なデザイン賞も受賞し、多くのビジネスシーンにおいて活用が進むことが期待されています。今後も教育現場での新たな取り組みに注目が集まります。


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