デジタル相続プラットフォーム「エムットそうぞく」について
株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)が、2026年度下期に新たなデジタル相続プラットフォーム「エムットそうぞく」を導入すると発表しました。このサービスは、生前から相続が発生した後の資産をデジタルでスムーズに管理し、次の世代へとつなぐことを目的にしています。3つのサービスを中心に、家族での対話を促進しながら準備を進めやすくすることに注力しています。
相続問題を身近にする
高齢化が進む現代社会において、相続やそれに関連する手続きは多くの家庭にとって避けて通れない課題です。「相続について気になるけれど、何から手を付けていいのかわからない」と感じる方も多いでしょう。「エムットそうぞく」は、そんな悩みに寄り添い、家族が自然に話始められる環境を整えることを重視しています。
従来の相続相談は、対面での専門家とのやり取りが中心で、費用がかさむことや手続きの煩雑さから躊躇する方が多いのが現実です。そこで、「エムットそうぞく」はデジタルの力を借りて、家族の想いを整理し、スムーズな備えをサポートする機能を提供します。
主なサービスの内容
「エムットそうぞく」では、以下の3つの主なサービスが用意されています。
1. 家族共有ノート
このノートは、家族に伝えたい情報や想いを整理し、対話を通じて記録に残せるツールです。相続時に困らないための医療や介護、葬儀の希望などをまとめることができます。また、家庭内の議論を促すためのコラムもあり、必要なテーマについての話し合いをサポートします。これにより、腰が重くなりがちな家族の会話のきっかけを作り出しています。
2. もしもの口座バトン
「もしもの口座バトン」は、生前にご自身の資産の受取人とその受取割合を設定することで、相続発生時の手続きを簡略化します。事前に資産の金額を知られることなくオンラインで契約できるため、プライバシーを重視しつつ、必要な資金をスムーズに受け取ることが可能です。この仕組みは、葬儀や生活費など、必要な時にしっかりとお金を受け取れるよう設計されています。
3. 代理出金と承継の信託 もしものたくす合鍵
この商品は、利用者が体力や認知能力の低下に直面した際でも、代わりに資産を管理し、相続時には指定した受取人がトラブルなく受け取れるようにするものです。スマートフォンアプリから信託金の出金請求ができるため、離れた家族でも状況を把握しやすく、安心して見守ることができます。
MUFGの取り組み
MUFGは、「世界が進むチカラになる。」という理念のもと、相続を単なる手続きではなく、家族の想いを次の世代に引き継ぐ大切な機会として捉えています。「エムットそうぞく」によって、相続への不安を軽減し、ご本人が自分らしく生活し続けるサポートを提供します。
今後の展開
「エムットそうぞく」は2026年度に正式にサービスを開始し、AIを活用したコンシェルジュ機能や相続後の手続き支援を強化する方向性を示しています。また、非対面での手続きをさらに拡充し、より便利で安心な相続体験を届けることを目指しています。詳細は公式発表をお待ちください。
「家族での話し合いが当然になる社会」を目指すこの取り組みが、多くの家庭にとって心強い存在となることが期待されています。