キングサーモンプロジェクトが海外への道を開く
東京都が推進する「キングサーモンプロジェクト」は、スタートアップの成長を後押しする新しい取り組みです。特に、国際ネットワーク「Global City Network for Sustainability(G-NETS)」と連動し、海外都市での実証支援を提供する「海外都市課題解決コース」の公募がスタートしました。このプログラムは、スタートアップが海外のパートナーと協力し、新たなビジネスチャンスを見出すことを目的としています。
1. 事業の概要とポイント
このプログラムでは、東京都が選定したジャカルタ市(インドネシア)とマルメ市(スウェーデン)を舞台に、スタートアップが現地でピッチを行います。参加するスタートアップは、ただのプレゼンテーションだけでなく、実際にビジネスモデルを現地で実証する機会を得られます。これは、現地のステークホルダーと連携し、リアルなフィードバックを受ける貴重な体験です。
また、渡航費や実証にかかる費用は東京都が一定の範囲内で負担するため、スタートアップにとっては非常に手が出しやすい環境が整っています。
2. 公募スケジュール
公募は2023年5月2日から6月9日まで受け付けています。この期間中に提案を提出したスタートアップは、5月8日に「SusHi Tech Tokyo 2025」で行われる都市課題に関するリバースピッチに参加することになります。ここでは、ジャカルタ市とマルメ市の代表者が、自らの課題についてスタートアップに提案する機会があります。
その後、スタートアップは海外都市による一次審査を受けることになり、選ばれた場合は8月に現地訪問を果たします。具体的な日程は、ジャカルタが8月4日から8日、マルメが8月25日から29日です。全て現地時間で行われます。
3. 参加のメリット
このプログラムに参加することで、スタートアップは国際的な市場での競争力を向上させ、将来の成長の可能性を広げることができます。海外のビジネス環境に直接触れることで、様々な視点やノウハウを吸収し、自社のビジネスモデルを進化させるチャンスです。また、他のスタートアップとのネットワーキングも大きな利点です。
4. 未来への展望
「キングサーモンプロジェクト」は、単にスタートアップを支援するだけでなく、2050年に向けた「2050東京戦略」に沿った取り組みでもあります。スタートアップが世界で活躍する環境を整える、これが東京都の目標です。このプログラムが多くのスタートアップに刺激を与え、グローバルな舞台での成功へつながることを期待しています。
詳細な公募要領やエントリーに関する情報は、公式サイトをご確認ください。スタートアップの皆さん、ぜひこの機会に挑戦してみてはいかがでしょうか。
キングサーモンプロジェクト公式サイト