ジャパンネクスト証券の夜間市場レポート
私設取引システム(PTS)の運営に特化したジャパンネクスト証券が、新たに夜間市場に関する四半期レポートを公開しました。このレポートでは、夜間市場の動向や取引状況が詳細にまとめられており、投資家にとって非常に貴重な情報源となるでしょう。
夜間市場とは?
日本国内で唯一提供されている夜間市場は、午後5時から翌朝6時までの間、リアルタイムでの取引を可能にします。この時間帯には、海外経済の影響や国内外のニュースを反映した投資ができるため、特に注目されています。
売買代金の動向
2024年の平均売買代金は約68億円となり、特に10月と11月には売買代金が100億円を超える日が相次ぎました。例えば、11月6日にはアメリカ大統領選の影響でトランプ氏の勝利を受けた「トランプトレード」が広がり、約150億円の売買代金が記録されました。これにより、レバレッジ型の株式指数ETFが活発に取引されました。
銘柄の取引状況
直近四半期では、1日に平均853銘柄が取引されています。特に、TOPIX100およびTOPIX400の銘柄が多く取引される傾向にありました。売買代金ランキングでは、レバレッジ型のETFが目立ち、具体的には「NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投資信託(1570)」などが取引されました。
個別銘柄では、特に注目されたのが本田技研工業(7267)です。この銘柄は、12月23日に公開された経営統合に関するニュースを受けて、大きな取引が行われました。夜間市場で44.3億円の取引量を記録したことは、企業ニュースを即座に反映できる夜間市場の特性を示しています。
ストップ高・ストップ安銘柄の優位性
通常、東証においてストップ高やストップ安になった銘柄は、翌取引日まで取引が制限されます。しかし、夜間市場ではストップになった銘柄でもリアルタイムで取引ができるため、さらなる値上がりや値下がりを狙うことが可能です。実際に、10月から12月にかけてストップ高となった576銘柄のうち、約62%が夜間市場での取引後にさらなる上昇を見せました。
決算関連の情報
直近四半期の決算発表後には、夜間市場で3%以上の値動きがあった銘柄が21%に達しており、1%以上の変動があったものと合わせると60%を超えています。これにより、決算発表後に夜間市場を活用することで、翌日の東証オープン前に効率的な取引が可能です。
結論
夜間市場は、投資家にとって新しい機会を提供する重要な市場です。ジャパンネクスト証券の四半期レポートを参考に、この新しい取引スタイルをぜひ取り入れてみてください。ジャパンネクスト証券は今後も定期的なレポートを発行し、皆さまの参考資料としていく所存です。