新型冷却水薬剤濃度自動制御装置『オルチェイサーⅤ』の販売開始
オルガノ株式会社(本社:東京都江東区)は、冷却水系で使用される薬剤濃度自動制御装置『オルチェイサーⅤ』を2025年6月より販売開始することを発表しました。この新型装置は、先代モデルである『オルチェイサーⅣ』を大幅に改良したもので、半導体工場やデータセンター、商業施設、オフィスビルなど、様々な施設での冷却水処理に対応しています。
冷却水薬剤は、冷却塔におけるスライム、スケール、腐食といった三大障害を防ぐために必要不可欠な資材です。これらの障害を防ぐことで、熱源設備の安定稼働や省エネルギーの実現に寄与するため、薬剤濃度の適切な管理は非常に重要です。『オルチェイサーⅤ』は、その高精度な薬剤注入機能を活かして、冷却水処理剤の濃度をリアルタイムで測定し、自動調整を行います。
この装置は、特に冷却塔を利用する幅広い産業での使用を見込んでおり、半導体や化学産業の製造業、さらには商業施設やオフィスビルなどの空調システムにおいて、薬剤の適正添加を実現します。また、データセンターの急成長に伴う冷却ニーズの高まりにも応える製品となっています。
『オルチェイサーⅤ』の特徴として、従来品よりも薬剤濃度の管理精度が向上している点が挙げられます。さらに、消耗品の交換頻度が大幅に削減(従来品の1/5)されるため、メンテナンスの間隔も広くなり、より効率的な運用が可能となります。この改良により、薬剤経費の最適化が図られるだけでなく、排水中の薬剤成分を最小限にすることで環境負荷の軽減にも貢献します。
オルガノ株式会社はこれまでも、『オルリッチecoシリーズ』や『オルスマートCW』などの差別化商品を展開し、多くのお客様に受け入れられてきました。新たに投入される『オルチェイサーⅤ』は、冷却水処理の分野において、ユーザーの省エネやコスト削減、環境対策を支える強力なツールとして期待されています。
今後、オルガノ株式会社は、冷却水処理業界での課題解決に向けた商品やサービスの提供を続け、さらに価値のある提案を行っていく方針です。これを通じて、顧客の省エネルギー化、コスト削減、環境負荷軽減に貢献していくことでしょう。
新型『オルチェイサーⅤ』の登場を機に、ぜひ冷却水処理の最適化を検討してみてはいかがでしょうか。