UPWARDが新たな営業支援技術『Elastic Geofence AI』を特許取得
UPWARD株式会社が「Elastic Geofence AI」技術の特許を取得したというニュースが、営業活動の現場での大きな変革をもたらすことが期待されています。2025年7月に出願されたこの特許がわずか1カ月で登録され、その早さはUPWARDの技術の革新性を証明するものと言えます。
この新技術は、外回り営業における滞在検知の精度を大幅に向上させることを目的としています。皆さんご存じの通り、営業職にとって、顧客との接点を持つことは非常に重要であり、従来の手法ではその作業が手間取ることがありました。しかし、「Elastic Geofence AI」によって、営業パーソンの活動がよりスムーズに行える環境が整うのです。
特許の詳細と技術の背景
特許番号7745145号、登録日は2025年9月18日。この技術は、情報処理装置やシステムに関連しており、AIを使用して訪問先の周囲に設定された仮想の地理的境界線(ジオフェンス)の中心と半径を最適化します。UPWARDは、これまでジオフェンスを用いて滞在を自動的に記録することで営業活動を効率化してきましたが、従来の技術では距離や位置が固定されていたため、訪問パターンに応じた柔軟な対応が難しい場面がありました。
例えば、広い施設で滞在していても検知されなかったり、都市部での密集したエリアでは検知が重複するなどの問題がありました。しかし、これらの課題を「Elastic Geofence AI」が解決するのです。
Elastic Geofence AIの特徴
この技術の最大の特長は、ユーザーごとに最適化されたジオフェンスの設定が可能であるという点です。営業担当者の訪問スタイルや過去の活動に基づいてAIが学習し、検知範囲を柔軟に変化させます。これにより、リアルタイムでの検知精度が向上し、実際の活動に即したデータが自動的に記録されるようになります。
現場での営業活動がより正確に反映されることで、活動報告も容易になり、営業担当者はセンシティブな位置情報に気を使うことなく、円滑に業務を進めやすくなります。これがまさに、「Elastic」という名が示す通り、営業活動の自由度を高める仕組みです。
UPWARDのビジョンと今後の展開
UPWARDは、フィールドワーカーの創造性を引き出し企業と社会の成長に貢献することを目的とし、営業支援に特化したAI技術を開発しています。同社は400以上の企業に導入されており、大手企業を中心にその技術が活用されています。クボタや静岡銀行といった名だたる企業のフィールドセールスにおいても、この新技術が導入されることが見込まれます。
これからの営業の現場では、AI技術が重要な役割を担うことになるでしょう。UPWARDの「Elastic Geofence AI」は、その先駆的な存在として、営業活動の現場に新たな価値を提供することが期待されます。営業支援の未来に注目が集まる中、UPWARDがどのように業界を変革していくのか、今後の展開に期待が高まります。