電気興業が新たな5Gの波を切り開く
2023年、電気興業株式会社(本社:東京都江東区)は、株式会社NTTドコモへの700MHz帯5G無線装置の納入を開始しました。この装置は、O-RANフロントホールインタフェース仕様に準拠したマクロセル用のもので、5G商用サービスを支える重要な装置です。
700MHz帯の特性を活かした設計
domicoは広域カバレッジの実現に向け、700MHz帯の特性を最大限に活用した設計を行っています。これにより、さらなる高効率化を達成し、低消費電力でありながら、小型・軽量化を実現しました。電気興業が蓄積してきた長年の無線アクセス分野での専門知識が、この成果に大きく寄与しています。
NTTドコモ向けに納入した5G対応3.4GHz帯無線装置の実績もあり、今回の700MHz帯装置の採用は、当社の技術力を証明するものといえます。この新しい装置は、5Gエリアの拡張に向けて一層の通信品質の向上に貢献することでしょう。
今後の展望
電気興業は今後もNTTドコモと協力し、無線装置の開発を進めてまいります。O-RANフロントホールインタフェース仕様に基づく新しい無線装置の開発は、技術の進化とともに続けられます。私たちのアンテナ技術や無線装置開発力を統合し、顧客の多様なニーズに応える製品の提供を行うことが目標です。
NTTドコモからのコメント
株式会社NTTドコモの執行役員、無線アクセスデザイン部長を務める増田昌史氏は、「電気興業が開発したO-RAN ALLIANCE仕様に準拠した700MHz帯無線装置の商用導入により、4Gで使用していた700MHz帯を効率的に5Gに転用し、通信品質の向上を図ります。また、オープンRANエコシステムの拡大にも期待しています」と語っています。
電気興業の責任者のコメント
電気興業株式会社の取締役執行役員でR&D統括センター長の河原敏朗氏は、今回の5G対応700MHz帯無線装置をNTTドコモの商用ネットワークに提供できることを大変光栄に思っていると述べています。今後は当社の技術力と知見を活かし、さらなる高性能で品質の高いアンテナと無線装置の開発を進め、通信インフラの発展に寄与していく所存です。
まとめ
電気興業による新たな5G無線装置の導入は、東京の通信インフラを一新し、効率的なネットワークを実現する一歩となります。地域社会や企業にとって、通信環境の改善は今後ますます重要な課題となるでしょう。私たちの生活を支える無線技術の進化に期待が高まります。