不登校の子どもと会話を取り戻すために
近年、不登校の子どもが増加し、特に学年が上がるにつれてその傾向が顕著になっています。不登校になったお子さんを持つ親御さんは、コミュニケーションの不足を感じ、子どもの将来に対する不安が募ります。しかし、会話が減少する中で親の思いを伝えることが難しくなり、子どもの気持ちを理解するのも困難になります。これが、さらに不登校を長引かせてしまう原因となることもあるのです。
この度、株式会社翔泳社から2025年1月22日に発売される書籍『不登校の子どもと会話がなくなってきたら読む本 会話ができれば「これからを一緒に」考えられる』は、そうした悩みを抱える保護者のために特別に執筆されました。著者の小松範之氏は、実際にフリースクールでの経験を踏まえ、親子の会話を豊かにするためのサポートを行っています。
書籍の内容
本書では、親子の会話状態を4段階に分け、それぞれの段階に応じたアプローチ方法を紹介しています。具体的には以下のようなレベルに分類されます。
- - レベル0:話しかけても無視される。
- - レベル1:興味があることだけは返事をする。
- - レベル2:親の話にあいづちを打つが会話は続かない。
- - レベル3:学校について自ら話してくれる。
親はまず、自己の子どもの現在の会話レベルを理解し、その上で「承認欲求を満たすための声かけ」を工夫することが鍵となります。小松氏は、実際の体験に基づいた「小さな変化」に着目し、具体的なアドバイスを提供しています。
また、夫婦や兄弟姉妹との関係における子どもへの配慮、親自身のメンタルケアに関する内容も充実しており、家族全体で子どもを支える視点を提供します。
著者について
著者の小松範之氏は、NPO法人まなびデザインラボの理事を務め、フリースクール「まなポート」の運営を行っています。子どもたちが自立して生きるための環境づくりを目指し、クラウドファンディングを利用してフリースクールを設立しました。また、子どもたちの本音に耳を傾ける良い関係の構築について多くの保護者にサポートを行っています。
書籍の情報
- - タイトル:不登校の子どもと会話がなくなってきたら読む本 会話ができれば「これからを一緒に」考えられる
- - 著者:小松 範之
- - 発売日:2025年1月22日
- - 定価:1,650円(税込)
- - 販売場所:全国書店、ネット書店等で購入可能
たとえば、親子の会話を取り戻すための第一歩を踏み出したい方、子どもとのコミュニケーションを改善したい方に、本書はまさにおすすめの一冊です。親子の将来を共に考える糸口を見つけましょう。