新製品「ピットキューブ」の概要
2025年9月19日、日本における整備工場向けの新たなエアコン専用キュービクルプロダクト、
「ピットキューブ」の注文受付が開始されました。この商品は、株式会社アプティを中心に、香川電力株式会社、ダイキンエアテクノ株式会社、力電株式会社、宝田電算株式会社、及び株式会社ダイヘンの6社が共同開発したものです。2026年2月からは順次出荷を予定しているとのことです。
整備工場の課題解決へ
近年、特に整備工場においては、暑さ対策が急務となっています。2025年6月の法改正により、職場における熱中症対策が義務付けられた結果、エアコンの設置が喫緊の課題となりました。しかし、その実現には多くの障害が存在します。具体的には:
- - 電源容量不足による工事の遅延
- - 設置スペースがないための導入困難
- - 納期が半年以上に及ぶ場合がある
- - コストのばらつきによる不公平感
また、省エネ法の基準改正によって、より大きく、高額で納期も長い新基準のキュービクルしか使用できなくなることもあり、整備工場は早急に対応が求められています。このような背景から、異業種の6社が結集し、業界初の専用設計である「ピットキューブ」を開発しました。
「ピットキューブ」の特長
この新しいキュービクルは、以下の特長を有しています。
1.
省スペース設計:狭小な整備工場にも設置できるように設計されています。
2.
標準化・量産対応:設計から製造に至るまで、全てが統一されており、品質が安定しています。
3.
納期最短1週間:出荷開始後、最短1週間での設置が可能です。
4.
コストダウン:大手企業との連携による大量生産により、導入コストが減少しています。
5.
エアコン導入最適化:整備工場の特性に合わせた、適切な容量と構成で設計されています。
6.
簡単な設置:全国の電気工事会社が協力し、設置が容易に行えます。
具体的な仕様としては、受電設備容量が75kVA、外形寸法は幅850mm、奥行き900mm、高さ1900mm、概算重量は800kgとされています。
お問い合わせと予約について
「ピットキューブ」に興味を持たれる企業様は、株式会社アプティの環境整備事業部、担当の中野までお問い合わせください。電話番号は03-6694-2098です。特別設計のため、製造個数に限りがあり、月の受注上限に達し次第、一時的に受付を停止することもありますので、予めご注意ください。
社会的意義
この「ピットキューブ」は、整備工場の課題解決に寄与するだけでなく、以下の社会的な課題にもアプローチします。
- - 整備士の熱中症リスクの低減と労働環境の向上
- - 業務効率の改善と人材の定着
- - 社会全体の省エネルギー促進と脱炭素化
無理のない初期費用でエアコンを導入できる「空調定額サービス」とともに、全国の整備工場に快適な作業環境を提供し、業界全体の魅力を向上させることを目指しています。
会社概要
株式会社アプティは、東京都渋谷区に本社を持ち、自動車業界の人材問題や労働環境の改善に取り組んでいる企業です。2009年の設立以来、さまざまなサービスを通じて人材の確保と労働環境の改善に貢献しています。最新の技術や設計を活用し、整備工場の皆様にとって最適なソリューションを提供することに力を入れています。詳細は公式サイトをご覧ください。