フラワーアーティスト篠崎恵美「Gathering」
東京代官山で、フラワーアーティスト篠崎恵美の個展「Gathering」が2025年2月20日から3月2日まで開催されます。本展では、永遠に咲き続けるとされる紙の花が約300点展示され、訪れる人々に新たな花の魅力を肌で感じさせることでしょう。
篠崎恵美さんは栃木県宇都宮市出身の才能溢れるアーティスト。幼少期から母親の影響で花に親しんで育った篠崎は、東京の服飾専門学校でファッションデザインを学びます。しかし、彼女が花に惹かれるようになったのは、ある日花屋で温もりを感じたことがきっかけでした。花が枯れても土に還るという自然のサイクルに感銘を受けた彼女は、その後、クリエイティブスタジオ「edenworks」を設立し、「花を棄てずに未来に繋げる」ことを信条にフローリストとしての活動を始めました。
2017年以降、篠崎は紙の花を創作するアーティストとして幅広く活動しています。彼女の作品は、自然とアートの境界を超えるものであり、花や植物の生と死、そしてそれらに秘められた深遠な意味を追求しています。彼女が手掛ける紙の花は、日本原産の紙や天然石を用いて美しく立体的に造形され、フリーハンドで描かれた花の形は一つ一つ独特の表現力を誇ります。
展覧会の見どころ
個展「Gathering」のメインテーマは、約100種類の紙の花による華やかなガーデンの創出です。春に咲くポピーや冬のクリスマスローズといった、通常は共に咲かない花々が集まる様子は、まるで夢のような非現実の世界。また、展示空間全体がカラフルな花畑に彩られ、訪れる人々の心を優しく包み込むでしょう。
篠崎の作品は彼女の個人史と深く結びついています。過去の花との思い出や、旅先で触れた多様な文化の影響が色や形に反映され、観る者に新たな視点を提供します。花が持つ儚さと力強さを感じることができる本展は、自然やアートに対する新しい見方を教えてくれることでしょう。
参加情報
開催場所は代官山ヒルサイドテラス・ヒルサイドフォーラムで、入場は無料です。作家の在廊日は2月20日ですが、混雑時には整理券が配布される可能性があります。事前予約は必要なく、気軽に訪れることができます。
花の魅力と篠崎恵美の独自の創造力が融合した「Gathering」は、2025年2月20日から3月2日までの間、多くの人々に感動を与えることでしょう。ぜひ彼女の世界観を直接体験してみてください。
【展覧会概要】
この展示は、花とアートが一つになる美しい瞬間を見逃すことなく、ぜひ記憶に留めてください。