放送事故防止に向けた新しい取り組み
新潟県で活動するケーブルテレビ局、株式会社エヌ・シィ・ティ(通称NCT)が、放送事故の再発防止のため、最新のクラウド型通知サービス「急コール」を導入しました。このサービスの導入により、NCTは特に深夜や休日におけるアラートメールの見落としを防ぎ、全体の業務質を向上させることを目指しています。
導入の背景
NCTは長年にわたり、放送設備を監視するために「Zabbix」という監視ソフトを使用し、異常が発生した際には担当者へアラートメールを送信していました。しかし、軽微な問題による大量のメールが送信されることで、本当に重要な通知が埋もれてしまい、特に深夜や休日にはそれを見逃してしまうことが多くありました。このような状況が続いた結果、2025年9月には機器のフリーズによる放送事故が発生し、総務省に報告する事態となってしまいました。この経験からNCTは対応策を急務と感じ、白羽の矢を立てたのが「急コール」でした。
「急コール」の選定基準
NCTは「急コール」を導入するにあたり、社内の情報セキュリティ基準や、他社製品との比較を行いました。当初はコストを重視し低価格な他社製品を検討したものの、これらが必ずしもセキュリティ基準を満たすものではなかったため、結局は信頼性を重視した選択をしました。「急コール」は、ISMSやプライバシーマークなどの第三者認証を取得しているだけでなく、十分な実績と国内サーバーでのデータ保管が評価され、導入が決定しました。
導入後の効果
「急コール」の導入により、NCTは放送事故に繋がるアラートメールを自動で検知し、指定された担当者へ順次電話をかける仕組みを構築しました。これは担当者が直接メールを確認する必要を無くし、25時間体制でアラートを逃すことが少なくなります。さらに、エラーメールによる誤検知があった場合でも、即座に対応を取ることでリスクを軽減します。総務省の立会検査においても、この取り組みは高く評価されています。
クラウドサービス「急コール」とは?
「急コール」は、特定のメールを受信すると、自動的に電話通知するクラウド型サービスです。メールの件名や本文のキーワードを解析し、対応が必要な通知だけを選択します。担当者が応答しない場合は、別のメンバーへ順次架電することで、確実な連絡と迅速な初動対応が実現されています。2017年からサービスを提供しており、特許を取得した技術を基にしています。
このように、NCTの「急コール」の導入は、放送事故の再発防止における新たな一歩であり、同業界におけるセキュリティ基準のモデルケースともなり得るでしょう。以上の取り組みは、全国のケーブルテレビ局をはじめ、他の業界においても衝撃を与える事例となるかもしれません。
企業情報
- - 会社名: 株式会社エヌ・シィ・ティ (NCT)
- - 設立: 1986年
- - 本社所在地: 新潟県長岡市
- - URL: 公式ウェブサイト
- - 会社名: 株式会社ワイドテック
- - 設立: 2000年
- - 本社所在地: 東京都千代田区
- - URL: 公式ウェブサイト
NCTの取り組みは、地域の視聴者にとってより安心・安全な放送に寄与するものとなるでしょう。