安全で効率的なデータ管理を実現する『BizAxis』の全貌
株式会社シーイーシーは、2025年3月に新たなクラウド統合基盤『BizAxis(ビズアクシス)』を提供することを発表しました。このサービスは、国内のデータセンターで運営され、日本の法律に準拠したデータ管理を実現します。特に、個人情報保護法などの法規制に対応しつつ、データ漏洩リスクを最小限に抑えることを目指しています。
開発の背景
近年、企業の国際化が進む中で、重要情報が国境を越えて流通しています。利便性が高まる一方で、経済安全保障の観点からは情報保護が重要な課題となっています。特に、日本企業特有の文化やニーズに対応するためには、適切なデータ管理基盤の整備が必要です。シーイーシーは、クラウドサービスの開発と運用での豊富な経験を生かして、これらの課題を解決するために『BizAxis』を開発しました。
『BizAxis』の主な特長
1.
国産の基盤モデル
『BizAxis』は、日本国内で構築されているため、外国の法律や攻撃に対するリスクを軽減し、安定した運用コストを実現しています。また、予測可能な料金体系を提供することで、企業はTLS(従量課金制)の不安を解消できます。
2.
社内開発資産の一元管理
開発ポータルを活用することで、各部門の開発資産を一元的に管理でき、必要な情報を例として横断的に検索することができます。この機能は、特に異なる専門分野を持つ開発者同士の連携を強化し、生産性を向上させる手助けをします。
3.
IaaSの提供とマルチクラウド接続
シーイーシーは独立系SIerならではの強みを活かし、メガクラウドを含むマルチクラウドへの接続を可能としています。これにより、既存のクラウドサービスをそのまま利用しつつ、統合管理を実現することもできます。
4.
高水準のセキュリティ環境
セキュリティはクラウドサービスにおける重要な要素です。『BizAxis』では、APIゲートウェイ機能や統合認証機能、コンテナ管理機能などを標準で提供し、安全な環境でデータを管理できます。また、AIや機械学習に必要なセキュアなストレージも整備されています。
5.
可観測性と自動収集
分散化したシステムの把握が可能な「可観測」機能と、システムログなどの「自動収集」機能を搭載しています。この機能により、自律的な監視体制を構築でき、日本の法令改正にも迅速に対応可能です。
目指す市場展開
シーイーシーでは『BizAxis』を市場のニーズに合わせて機能を拡充し、2028年1月末までに900社への導入を目指しています。今後、より多くの企業が安全かつ効率的なデータ管理を実現できるようサポートしていく予定です。
この新しいクラウド基盤『BizAxis』は、データ管理における新たなソリューションとして、多くの企業の成長を支えることが期待されます。安全な環境下での開発を可能にし、個人情報保護やデータ漏洩リスクを軽減するための強力なツールとして、注目されることでしょう。