ラピュタPA-AMR導入で革新をもたらす日本アクセスの物流センター
近年、物流業界は新たな課題に直面しています。日本アクセスでも人件費の高騰や労働力不足、さらには作業効率が求められる中、ラピュタロボティクスのピッキングアシストロボット「ラピュタPA-AMR」がその業務の一翼を担うこととなりました。食料品物流の現場で実際に導入され、稼働を開始したこのロボットについて詳しく見ていきましょう。
導入の背景
日本アクセスは東京西物流センターにおいて、出荷業務の効率化に取り組んできました。しかし、長い距離を歩くことや台車を使った移動、そして仕分け作業による身体的負担が大きく、作業精度にも影響を及ぼしていました。そのため、こうした課題を解決し、安定した物流オペレーションを実現するために、ラピュタロボティクスの「ラピュタPA-AMR」の導入が検討されました。
導入に先立ち、6週間の実証運用を行い、実際の環境におけるデータの確認や生産性の向上に向けた基盤を整えることができました。これによって、導入決定につながり、さらには現場データを利用した継続的な改善活動へとつながっています。
ラピュタPA-AMRの効果
ピッキング方式の革新
従来のトータルピック方式からオーダーピック方式へと切り替えることで、作業の仕分けが不要になりました。ラピュタPA-AMRはピッキングと搬送を自動化し、オーダーピックを実現することで、高い生産性を維持しています。これにより、仕分け作業に必要な人員を大幅に削減することができ、効率的な業務運営が可能となりました。
継続的な効率化の実践
このロボットの導入により、所要時間が従来と同等に保たれつつ、少人数での業務が実現されました。また、作業工数や稼働データを可視化することで、現場の改善に向けた数値データが整備されました。これに基づいて、さらなる効率化を目指す取り組みが進められており、今後の展望も期待されます。
物流課題への挑戦
日本アクセスの東京西支店の村野 文彬様は、「ラピュタPA-AMR」によって実現されたオーダーピックによる作業の効率化と人員削減の効果を実感されています。レイアウト変更が必要ないことから、短期間で大きな効果を発揮し、その成果はすでに他拠点への導入に向けた検討につながっていると語ります。
企業情報
株式会社 日本アクセス
- - 所在地:東京都品川区西品川一丁目1番1号 住友不動産大崎ガーデンタワー
- - 代表者:社長執行役員CEO 服部 真也
- - 事業内容:食品および関連消費財等の卸売業、食品安全コンサルタント業務など
- - 日本アクセス公式サイト
ラピュタロボティクス
ラピュタロボティクスは、ETH Zürich出身のベンチャー企業で、最新の人工知能技術に基づくクラウドロボティクスプラットフォームの開発を行っています。安心・効率的なロボティクスソリューションの提供を目指しており、世界30ヵ国以上でサービスを展開しています。
まとめ
「ラピュタPA-AMR」は、日本アクセスの物流業務を一新し、課題解決に向けた取り組みの象徴となっています。今後もラピュタロボティクスと日本アクセスの協力により、さらなる物流の革新が期待されます。