AnyMind Groupが新たな消費者行動調査を発表
AnyMind Group株式会社(以下「当社」)は、世界的なマーケティング・リサーチカンファレンス「ESOMAR Trends Horizon 2025」において、モバイルゲーム内のユーザー行動データをもとにした消費者行動調査「Beyond Panels」を発表しました。今回の調査は、インドのリサーチ企業InQognito Insightsとの共同プロジェクトとして行われ、高度な消費者理解を目的としています。
調査の背景
従来の消費者調査方法では、アンケートやモニターパネルを通じて、消費者が回答した意識や記憶を分析することが一般的でしたが、特に東南アジアなど新興市場では、スマートフォンが生活の中心にあり、ブランド接触や購買のきっかけがオンライン行動から生まれています。このため、当調査ではリアルな行動データに基づき、ゲーム内広告を通じたブランドとの接触や購買意欲の影響を定量的に分析しています。
調査概要
調査は2024年4月から2025年8月にかけて行われ、対象地域はインド、東南アジアおよびGCC諸国です。モバイルマーケティングプラットフォーム「POKKT」を利用し、実際のユーザー行動をリアルタイムで観測しました。具体的には、ユーザーがゲーム内広告をどう視聴し、どのような行動をするかを分析、さらにリワード広告やアプリ内通知に対する反応などを調査しています。対象ユーザーは、18歳から45歳のスマートフォンを持つ男女で、サンプル数は25,000名に及びます。
調査結果の概要
調査の結果、ゲーム内広告がブランド接触にどのように影響を与えているのか、重要な知見が得られました。
- - ブランドとの初回接触経路: 調査対象の62%がブランドとの接触が「ゲーム内広告」であったと回答し、YouTubeなどのOTT広告を上回る結果となりました。
- - 配信タイミングの影響: 購買意向が高まる決定ウィンドウ(5-7日前)の期間に配信された広告は、ブランド想起率や検討意向が64%も向上。この結果は適切な広告配信がもたらす影響の重要性を示しています。
- - メディアの組み合わせ効果: ゲーム内広告とOTT広告、インフルエンサー動画の組み合わせでは、わずか4回の接触でリーチ率が51%に達しました。この結果から、広告の効率が単独媒体よりも高いことが示されました。
インサイト
InQognito InsightsのSmriti Singh Bhatia氏は、「過去を映すバックミラー」のような視点から「実際に観測された行動」へとデータの主軸が移行することで、より正確で未来を見据えた消費者の理解が可能になると述べています。
また、AnyMind GroupのマネージングディレクターAditya Aima氏は、現在のマーケティングが「事後の分析」から「リアルタイムの理解」へとシフトする必要性を強調し、消費者の行動を捉えることで、より現実に即した意思決定プロセスを明らかにしていると語っています。
POKKTの紹介
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AnyMind Groupについて
AnyMind Groupは2016年に設立され、EC、マーケティング、物流など多様な領域でプラットフォームやソリューションを展開しているテクノロジーカンパニーです。現在はアジアにおいて15ヵ国で展開しており、広告業界における新たなトレンドを牽引しています。詳しい情報は
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