ヤマトホールディングス、地域創生に向けた新アクセラレーションプログラム始動

ヤマトホールディングス、地域創生に向けた新たな挑戦

ヤマトホールディングス株式会社（以下、ヤマトHD）は、地域社会との連携を図りながら新たな価値創造を目指し、アクセラレーションプログラム「Hokkaido F Village X」（HFX）に参加することを発表しました。このプログラムは、国内外のスタートアップと共に、地域の課題解決を図ることを目的としており、特に北海道に焦点を当てた取り組みです。

アクセラレーションプログラム「Hokkaido F Village X」とは

HFXは、Scrum Ventures LLCとその子会社であるスクラムスタジオ株式会社が運営するグローバルなアクセラレーションプログラムです。毎年約10社、3年間で計30社のスタートアップを採択し、スポーツ・エンタメ・スタジアム、フード＆アグリ、モビリティ、クリーンテック、ウェルビーイングの5つの分野で技術やサービスの実証を支援することを目的としています。

このプログラムは、北海道のボールパーク「Fビレッジ」を拠点に、地域の企業や自治体と手を取りながら、スタートアップの地域実装をサポートします。北海道の地域活性化を支援することはもちろん、国内外からの革新的な技術の導入を促進することを目指します。

ヤマトグループの地域貢献活動

ヤマトHDは、2023年3月に株式会社ファイターズスポーツ＆エンターテイメント（FSE）と物流パートナーシップ契約を締結し、エスコンフィールドHOKKAIDOにおける最適な物流サービスの構築を進めています。この取り組みの一環として、地域の課題解決に向けた様々な活動を行っています。

具体的には、宅配集配車両を使用して移動販売専用車を運営し、買い物が困難な方々の支援を行っています。また、「道の駅」を拠点とした中継輸送実証を通じて、地域社会に貢献する取り組みも進めています。これからのHFX参画によって、スタートアップとの事業連携や実証実験を加速し、北海道の地域課題を解決する新たなアイデアやサービスが生まれることが期待されています。

スタートアップファンド「Scrum Hokkaido Fund I, LP」への出資

さらにヤマトHDは、HFXの主催者であるScrum Venturesが運営するベンチャーキャピタルファンド「Scrum Hokkaido Fund I, LP」にも出資します。このファンドは、2025年を見据えて設立され、世界中のスタートアップと北海道の地域社会を結ぶ役割を担っています。投資対象は、スポーツやエンタメ、フードテック、アグリテック、モビリティ、クリーンテック、ウェルビーイングなど多岐に渡ります。これにより、地域創生のための持続可能な街づくりが進むことが期待されています。

地域の共同創造空間の実現

FSEの常務取締役開発本部長である前沢氏は、「ヤマトホールディングスとHFXで一緒に進むことは、Fビレッジに新たな視点と価値をもたらすだろう」と述べています。この共同創造空間が実現することで、地域社会の活性化や社会貢献に繋がることを目指しているとのこと。

北海道は、人口減少や高齢化に伴う課題が多く存在しますが、このような新しい試みが地域の未来を明るく照らすことになるでしょう。私たちも、これからのプロジェクトの進展に期待し、地域社会の活性化をともに応援していきたいと思います。