日本の水道業界に革新をもたらす提携
2023年秋、宇宙関連ビジネスのリーダーであるJAXA認定の株式会社天地人が、スカパーJ-SAT株式会社との代理店契約を締結しました。この提携により、両社は「天地人コンパス 宇宙水道局」のサービスを全国の自治体に拡充していくことを目指します。
1. 「天地人コンパス 宇宙水道局」について
「天地人コンパス 宇宙水道局」は、地球観測衛星から得られるビッグデータを駆使した水道事業の持続可能な運用をサポートするソリューションです。今までに30を超える自治体への導入実績があり、老朽化した水道インフラとその管理の効率化に向けて注力しています。日本の水道管は高度成長期に設置されたものが多く、現在、その老朽化が問題になっています。漏水やメンテナンスの必要性が高まる中、自治体での対応が急務となっています。
2. 提携の背景と今後の展望
スカパーJ-SATは、宇宙事業をリードしてきた豊富な経験と実績を持っています。今回の契約締結を通じて、天地人は全国の自治体との接点を増やし、柔軟なコミュニケーションを図ることができるようになります。これにより、水道インフラにおける課題解決へのアプローチがより効果的になることが期待されています。スカパーJ-SATの宇宙インフラを活用することで、天地人のデータ解析技術がさらに進化し、高付加価値なソリューションが提供されることでしょう。
3. スカパーJ-SATのコメント
提携に際し、スカパーJ-SATの宇宙事業部門長である山下照夫氏は、長年の宇宙ビジネスにおける経験を活かし、衛星データの社会実装を進めていく意向を示しています。彼は、天地人との連携により、より多くの自治体やインフラ事業者が新しい高度な技術を利用できるようになることを強調しました。水道インフラにおけるデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進を通じて、社会課題の解決に寄与していくと述べています。
4. 両社の概要
- - 株式会社天地人は、東京都中央区に本社を置く企業で、衛星データを用いた土地評価コンサルティングを行っています。特設サイトも運営しており、自治体向けの情報提供に注力しています。
- - スカパーJ-SAT株式会社は、東京都港区に本社を構え、宇宙事業とメディア事業を展開する国内唯一の「宇宙実業社」として知られています。静止軌道衛星を17機保有し、様々なビジネスを行っています。
この新たな提携は、日本の水道業界における革新を促進し、持続可能な社会を築くための一歩となるでしょう。